京都の夏の風物詩、祇園祭のクライマックスは前祭の宵山だと思う。
宵山とは、日中に行われる山鉾巡行の前日の夜に行われるイベント。
山鉾巡行の前日を宵山、前々日を宵々山、3日前を宵々々山と言います。
駒形提灯に日が灯り、出店がにぎにぎしく立ち並び、祭囃子が京都の町のあちこちから聞こえ、
旧家では自慢の家宝を展示する屏風祭が行われる。
幽玄なお祭りの雰囲気が最高潮に達する夜と言えるでしょう。
この中を、ビール片手にブラブラするのが最高に楽しい。日本の夏、京都の夏って感じ。
では、さっそくブラブラ歩いてみましょう。
夕方6時ごろ。歩行者天国になる四条通りはすでにこの人出。まだ日が高く、幽玄な雰囲気はまだ。
京都の町全体がお祭りモードになるのが楽しい。
祇園祭限定、「蛸薬師BAR」。普段はなんとか会館みたいなところの駐車場。
あちこちで祇園祭の時だけのお店が出ているのも楽しい。
だんだん日が暮れてきて、提灯の光が幻想的になってきました。ビール、グビっと。
それぞれの山鉾にはそれぞれのストーリーがあります。
ここを真面目に読んでいるととても回りきれません。ちなみにこちらは「孟宗山」の山鉾。
中国の故事で、母のために筍を取りに行き、冬なのに筍が生えていた的なストーリーがモチーフ。
各山鉾には「会所」という集会所みたいな場所があります。大抵はちょっと路地に入ったところにありま
す。各山鉾に関するグッズが売っていたり、お参りする御神体?のようなもの、さらに、巡行の際に山鉾を
飾る装飾品を間近でみることができます。
こちらは「孟宗山」の場所。平山郁夫の垂れ幕が飾ってある。これを山鉾巡行の際、山鉾に飾り付ける。
こちらがご神体、なんだと思う。。だいたい各山鉾にはこんな感じの場所があります。
だいぶ日が暮れてきました。うーん提灯が美しい。
お金を払うと大抵の山鉾に乗れます。こちらはビルの二階から臨時の通路を作って登ります。
「菊水鉾」では名物菓子「したたり」が売ってます。もともとが菊水鉾に献上するためのお菓子だったそう。
京都の名水、「菊水の井」のしずくをイメージして作られ、名前は菊水鉾の由来となった、
菊の露を飲んで長寿を保ったという故事から命名。いろんなことが絡んでますね。
お菓子はこんな感じ。夏らしい涼しげなお菓子。琥珀色が美しい。京都のお菓子屋さん「亀廣永」で買えます。
丹波寒天、沖縄の黒砂糖、阿波産の和三盆、そして京都の地下水と素材にこだわり抜いた一品。
食べる時は必ず冷蔵庫でキッチリ冷やしてください。これ必須です。
トゥルンっとした食感と抑えめで味わい深い甘さがジーンとくる美味さ。
確かにこのお菓子と緑茶はかなり合う! 絶品。