前回、初心者に優しい料亭としてレポートした「下鴨茶寮」の第二回。
まず、大人1人1万3000円〜でこのグレードの個室ってのがうれしい。
この値段設定がまた、小山薫堂プロデュース感がさすが。
安すぎず、でも、ちゃんと一般の人でも、ちょっと頑張れば行けるよー的な。
絶妙な値段設定です。
さて、料理行きましょう。
まずは食前酒。ドライバーなのでノンアルコールの梅酒。甘い。もはやジュース。
アルコールOKの大人は赤い結婚式に使いそうな杯に注がれて、ハレの日ムードを盛り上げます。
先附。
蟹 帆立 蓮芋 土佐酢ジュレ掛け。
意外と季節感ない?と思ったりもしたがジュレの酸味と蟹の身の甘さが調和して美味しかった。
蓮芋はサトイモ科の植物で「イモ」と言ってるけど、完全に青菜。初めて食べた。
八寸。
占地法蓮草浸し 鯖寿司 海老マスカット白和え
銀杏松葉 穴子八幡巻 南波かき揚げ ミニトマト
「穴子八幡巻」は焼き味が利いて美味し。
「鯖寿司もペロリ」。
特筆すべきは「海老マスカット白和え」。
プチュンと弾けるジューシーな甘いマスカットソースと塩味の海老が合う。これは女子ウケよさそう。
椀物。
鱧葛叩き 冬瓜
昆布だしが効いたいかにも京都らしい味付け。ふわっと落ち着く。
肩こりとかちょっと治りそうな味わい。いいね。
が、ここでプツリと料理が途切れる。うーん10分ぐらい?
やっぱり19時30分〜から来た方がよかったんじゃないの?笑
一方で「子供御膳」!これは大人が食べても十分美味そうだ。
火加減ちょうどいい牛肉、お刺身、フライドポテトなんかもある。
ほかに茶碗蒸し、そしてデザートも付いてる。うーん子供には贅沢し過ぎだ。
向附。
鮪 鯛 縞鯵
もっちりした鯛。濃すぎず淡すぎずの鮪。縞鯵ももちもち。
器も美しい。
焼物。
かます柚庵焼き
かますは大好物で家で食べるときはもっぱら塩焼き。たまにはこんな感じのもいいかー。
凌ぎ。
無花果甲州煮。
ワインで煮ることを「甲州煮」って言うんですね。
これは美味い! 無花果の甘さ、つるんと味しっかり、風味しっかり。
鉢。
鮑 焼き茄子 もぐさ生姜
焼き茄子の焼き味がしっかりで風味よし。生姜とさらに山椒の風味もあって山の味に鮑ががっぷり四つ。
中華風の味付けでツユまで飲み干してしまった。白米ほしい!
と、こちらの器がスイカみたいでかわいい。
食事。
枝豆と蓮根の釜炊きご飯 止椀 香物
蓮根と枝豆、二つの歯ごたえが楽しい。止椀は赤だし。
甘味。
梨 マンゴー すだちシャーベット。
すだちシャーベットはさすがの酸っぱさ。
で、最後、抹茶とお茶受けなんだけど。。
お茶受けが特筆ものだった。この演出、さすが小山薫堂。
が、あまりの美味さと驚きに写真を撮るのを忘れる!
お茶受けその一。蘇(ふ)。日本古代の製法の乳製品。延喜式にその記述がある。日本式チーズ。
お茶受けその二。レモンキャラメル。レモンを10時間ぐらいなんとかするとキャラメルになる、そうです。
お茶受けその三。丹波大納言チョコ。丹波大納言をチョコでコーティング。
お茶受けその四。イチジクきな粉。イチジクときな粉で包んだお菓子。
お茶受けその五。丹波大納言を。。うーん忘れた。
このお茶受けシリーズは美味かった。かつ一つ一つのサプライズ感がいい。
これは流石の小山薫堂プロデュース。
女性はお腹いっぱい、だそうですが男子はちょっとお腹満たされない量かも。
ちょっと一品の量が少ないのに一品、一品の間が空くなー。
その間、お酒でも飲めばいいんだけど、ドライバーは無理だし。
が、この値段でお庭の見える個室、サプライズ感のある演出はさすが。
接客もホテル風でいいしね。安心して食べられる、京都の料亭初心者にやさしい料亭です。
下鴨茶寮
住所:京都市左京区下鴨宮河町62TEL:075-701-5185
定休日:不定休
営業時間:
昼 11:00~15:00(14:00 LO)
夜 17:00~21:00(20:00 LO)