京都のガイドブックでよく、床に反射する紅葉の写真、見たことありませんか?
時には表紙をも飾るあの写真は、京都は洛北、岩倉にある実相院です。
が、悲しいかな。ブロガー泣かせかな。。
なんとあの写真を撮ることのできる部屋は、「撮影禁止」です!!
そりゃないぜ。。
つまり、その目に焼き付けろ、ってことですね。
というわけで行って来ました、洛北、岩倉、実相院。
初秋のある日、まだ紅葉前に行って来ました。
紅葉じゃなくて?と思われるかもしれませんが、紅葉がきれいなところは、その青葉もきれいなんです!
実際、春、夏の青葉が床に反射している写真もよく、京都ガイドブックの表紙を飾ります。
紅葉だけを見に行ってるようじゃーまだまだですぜ。
「国際会館」駅からバスが出てます。だいたい20分ぐらい。
終点なので「実相院行き」に乗ればいい。
ほか、叡山電鉄「岩倉」駅から徒歩20分。
小川沿いを歩くのは気持ちいいので徒歩もおすすめ。
日本の原風景みたいな民家と田んぼと山々と小川が流れる岩倉を歩いていると、デデンッ!!と現れる実相院門跡。
門構えが立派。イカすーー。
門をから中をのぞいた先にはゴワワッとこれまた立派な紅葉が。
紅葉時期にはこれまた迫力あるんでしょうなー。
なんだかこんな京都の北の果てにずいぶん立派だな、と思っていたらなかなかの歴史が。
実相院門跡、岩倉門跡、と呼ばれる実相院。門跡とは天皇家の血を引く者が住職を務めるお寺。
それだけに、ちょっと豪華なそうな。
そして、さっきから門が立派だなーと思っていたら、なんと京都御所から移築したとのこと。
うーんやっぱり違うね。
歴史も古く、京都紫野あたりにあった寺だったが、応仁の乱の戦火を逃れて、岩倉に移ったというから相当古い。
住職は将軍、足利義昭の孫もいたりとそれはそれは豪華。
お茶会や和歌の会など、宮廷文化のサロン的な場所でもあったそう。
また、岩倉と言えば、岩倉具視。
実際、岩倉具視もこちらに住んでいたことがあり、ここで密談を重ねたという資料も残されている。
このあたりで倒幕の策を練っていたのかなーと思うと感慨深い。
ま、それ以前にいい庭だ。
しかも、ほとんど人が来ないのでほぼ貸切状態なのがいい。
紅葉にはまだちょっと早いけど、十分お庭の美しさを堪能できる。
こちらの池にはきれいな水のそばにしか生息しないモリアオガエルがいるそうです。
あの奥に見える客殿の一部屋が、例の紅葉が反射する床の間。
青葉が床に写りこんだ世界も実によかった。
真っ暗な世界に現実の緑と幻惑の緑だけが目に飛び込んでくる。
ここに写真を載せられないことが非常に残念です!!
でもネット見るとたくさん出てくるよなー。雑誌の取材だけじゃないっぽいよなー。
なんでだろ。
と、もう一つの見どころがこちら。比叡山を借景とした雄大な石庭。
まだ暑さが残る初秋でしたが、吹き抜ける風が気持ちいい。
紅葉の頃も桜の頃も美しいでしょうなー。
石庭左側はカエデ。こりゃ紅葉の津波みたいになってそうだなー。
初心者、素人と言われようと、やっぱり紅葉の時期にもう一回来たい!
実相院
9:00-17:00
大人500円、小中学生250円