京都の紅葉スポットとしてちょっと別格なのが「北野天満宮」。
国宝の社殿も見ごたえ満点なのだが、普段は入れない境内、西の一帯は300本のもみじの森。
さらに、ここ、京都市内でも珍しい秀吉の御土居がしっかり見られる。
御土居とは、豊臣秀吉が京都を守りやすくするため、京都の外周をぐるっと囲った土塁のこと。
「あ、昔はこの辺までが京の都だったんだなー」というのがわかる。
普段は公開していないので、もみじ苑開催の時期にしっかり見ておきたい。
さらにさらに。もみじ苑に入園するとお土産に、
京都の老舗和菓子屋「老松」のこれまた有名な和菓子「北野大茶湯」が付いてくる。
「北野大茶湯」は、秀吉が開催した茶の湯イベント、「北野大茶湯」に因んだ和菓子。
千利休がよく茶会で出していた、「麩の焼き」という和菓子を再現したもので、
小麦粉を練った生地の中に甘い白味噌を入れ、さらに山椒をちょっと入れたりしたお菓子。
ふわふわの生地に甘さを抑えた餡、そこにちょっと辛さが入って独特の美味さ。
と、一石三鳥、一粒で三度も美味しいイベント。
京都の歴史を目で、舌で感じることができる類い稀な紅葉スポットです。
紅葉時期は境内に出店も並んでお祭りムード。
青葉の時期、梅祭り、骨董市などとにかく露店が並ぶことが多い北野天満宮。
京都人の間で人気が高いのは、いろいろイベントがあって身近に感じるんでしょうね。
天神様と言えば牛。この関係性を調べてみると、意外とコレって理由がない笑。
それでも全国どこの天神様に行ってもつるつるになるぐらいみんなに撫でられ、愛されてるから不思議。
紅葉を見にきたんだけど、やっぱりお参りも。ってことでこの行列。
人気高いねー。家紋も独特でおもしろい。
いよいよもみじ苑へ。小川に沿う形で苑となっております。
小川を眼下に小高く細長い丘の上を歩いていきます。。
と、思いきやこの細長く続く丘こそが、秀吉の御土居です!!
自然の地形ではなく、思いっきり人口の土塁。
あまりに自然で気付かず。
ここより内側にある北野天満宮が京都の端っこってことだったんですね。
その証拠にこの丘を降りて下から見てみると、ちゃんと水を逃す排水溝があります。
いやーこりゃ大工事だったでしょうね。
いま見てる排水溝を秀吉も見ていたって考えるとこれまた感慨深い。
見ごろは洛中なので、11月の下旬から12月頭。
とにかく人は多い。京都でも名所中の名所なので人混みランクは特Aクラスと思ってください。
京都の紅葉の中では比較的ワイルド系。
お寺の庭に、考え抜いて配置したパターンではない。
もみじ苑の出口付近にはお茶屋さんが。
はい、こちらが京の名店「老松」の銘菓「北野大茶湯」。
これは食べておいたほうがいいっ!!
どら焼きのような記事の中に白味噌の餡が入ってます。
一口サイズでほんわりとした味わい。上品ですな。
〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町