京都洛北にある「妙満寺」。安珍清姫の伝説の鐘、「雪月花」三名園の一つ「雪の庭」で名高い。
国際会館駅からバス「二軒茶屋行き」「京都清華大学行き」などに乗って、
3分ぐらい、バス停「幡枝妙満寺」で降りれば徒歩1分。
こちらが妙満寺の正面。4月中旬から5月にかけて、ツツジが咲き誇るさまはめちゃくちゃきれい。
まるで極楽浄土のような景観でオススメです。
春は春で、しだれ桜がまた美しかったりします。
冬の「雪の庭」もいいし、夏の青葉のころもステキ。
春初秋冬、いつ行っても見どころがあるありがたいお寺です。
こんなところに「安珍清姫伝説の鐘」があるなんて。。
ちなみに、安珍清姫とは、紀州道成寺に伝わる歌舞伎の題材などで知られる伝説。
昔、熊野に詣でた安珍という僧侶がいた。
この人が超絶イケメン。とある宿に泊まると、そこの娘、清姫という女性がめっちゃ好きになっちゃう。
猛アタック開始。
「修行中の身ですから、そんなに迫られても。。熊野詣でが終わったらまた立ち寄るんで」
と言い逃れるも、当然、立ち寄らず。
怒った清姫は大蛇と化し、安珍を追う(もはやストーカー)。
安珍は道成寺に逃げ込み、鐘を下ろしてもらって、その中に隠れるも、
炎を吐きながら大蛇は鐘に巻きつき、安珍は鐘の中で焼き殺されてしまった。。。
うーんなんとも、安珍が可愛そすぎる話だ。そんなに悪いことした?
さらにその後、鐘供養をしたところ、白拍子が突然現れ、これが大蛇と成る。
気味わるがって、鐘は山中に捨てられる。
が、豊臣秀吉の配下、仙石権兵衛秀久がこの鐘を見つけ、なんと京都に持ってきてしまう!
その後、ここ妙満寺に安置されているというワケ。
うーん、なんかいろいろあって整理しきれない。
妙満寺の宝仏殿にありますので、興味ある方はぜひ。
宝仏殿にはほかにも、デカイ加藤清正の肖像画があったり、となかなかおもしろい。
と、妙満寺散策に戻ります。
境内もパコーンと開けていて、なんとも開放的。
そして、洛中からは離れているため、これだけの空間に参拝者はほとんどおらず。
独り占めできるいい場所です。
夏は青紅葉が清々しい。
境内のほとんどが白砂で敷き詰められていて、スッキリ清廉な印象。
まず何と言っても目を引くのが、仏舎利大塔。インドのブッダガヤ大塔をかたどったもの。
ブッダガヤ大塔はお釈迦さまが悟りを開いた地に建つ大塔。
妙満寺の仏舎利大塔は、最上階に仏舎利が納められている。
また、檀家さんたちの納骨もされており、トヨタ自動車の創設者、豊田佐吉翁以来の豊田一門の遺骨も。
と、ここで楽しいのが、仏舎利塔の中に入り、
お線香を持って仏舎利塔のまわりを3周するお参り。
なかなか独特だが、これが本来の正しいお参りの仕方だそうな。
それにしても立派な仏舎利塔。
豊田一門と関わりがあることを知る石碑も。
まだまだ行くとこがたくさんある妙満寺。
と、ここから冬に行った時の写真に変わります笑。
冬は冬でいい。そして見どころの一つが比叡山の借景。まーよく見える。
さて、こちらは俳諧の一大派閥となった貞徳派の祖、松永貞徳が作った「雪の庭」。
清水寺の「月の庭」、現存していない、北野にあったと言われる「花の庭」と並び、
「雪月花の三名園」呼ばれた名園です。
松永貞徳は松尾芭蕉や与謝蕪村らを輩出した俳諧の巨人。
こういう配列、美しい。
確かにここに雪が降ったらそれはそれは美しいでしょう。
屋内から臨む。この広い庭とお座敷が貸切状態。
これが洛北のいいところ笑。誰も来ないなー。
あまりに誰も来ないので、思わず置いてある俳句用の紙に俳句を書いてみる。
どれもそれっぽく作ってみた笑。
子供連れで一句やってみるのもオススメ。
優秀作は妙満寺関連の広報誌?に載るらしいです!
総本山妙満寺
〒606-0015 京都市左京区岩倉幡枝町91
075-791-7171
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