源義経でおなじみの「鞍馬寺」は歴史を感じながらハイキングもできるというありがたいお寺。
ハイキングは「鞍馬寺」の山門から登り、本堂、「貴船」に抜けるコースでだいたい2時間。
大人の運動としてちょうどいい距離。子供も幼稚園児ならギリギリいける。
小学生は低学年からぴったり。アップダウンはけっこうあるんですけどね。。
行き方は叡山電鉄の始発、「出町柳」駅から終点「鞍馬」駅で30分。
そのまま乗っていれば着くので楽チンです(八瀬行きには乗らないように)。
京都の街中を抜け、山間の人家を見つつ、着きました「鞍馬」駅。
叡山電鉄のほのぼのとした雰囲気もいいっすね。
駅舎もレトロでいい感じ。叡山電鉄は鉄道ファンを惹きつけるいい線です。
鞍馬駅前にはガツンとマスコットキャラクター?の天狗の像が。
本当にいたのかなー。
ちょこっと門前町も。ここで買うべきは何と言っても木の芽の佃煮。名物です。
そのへんに関しては、こっちのブログ記事をどうぞ。
京都・鞍馬寺で買うべきお土産、元祖【木の芽煮】
鞍馬寺参道。長く続く石段がかっこいい。これから始まる長い上り坂を考えるとまさに序の口!
770年に、鑑真和尚の高弟が鞍馬山に登り、鬼に襲われたところを毘沙門天に救われたことから、
毘沙門天を祀る草案を建てたことから始まるのが鞍馬寺。
もうなんか、始まりからすでに伝説めいている不思議なお寺。
堂々とした山門です。これは写真撮りたくなる。
ちなみに健脚じゃない方には、ロープウェイで行けるの心配ご無用。
鞍馬寺は鞍馬弘教の総本山ということで、宗派としてはかなりワンアンドオンリーな感じです。
紋も超個性的。明らかに天狗の団扇です。これはわかりやすい。
山門を入ってすぐのところには、杖の無料貸し出しもあるので、必要な方はどうぞ。
途中で、やっぱり杖邪魔だなーと思っても、いくつか杖返却ボックスがあるので手軽に取れる。
さあ、始まりました、鞍馬山ハイキング。石段を一段一段、かみしめながら登ります。
一応、こんな全体像はこんな感じ。これを見て、ざっくりと距離感を把握しておくといい。
坂道コースと石段コースに途中別れるところも。
坂道のほうがハイキング感あり。
石段の方がなんか疲れます。
魔王と聞くと悪い神っぽいのだが、護法魔王尊と言って、こちらではいい神様っぽい。
そのあたりの説明、あんまりないんだよなー。
坂持の勾配はこんな感じ。どうなんでしょ、20度ぐらいあるんでしょうか。
登ってる本人としてはまずまずの坂感を感じます。
こちらは由岐神社。登り始めて最初の神社。
豊臣秀頼の再建。下から登ってくると仰ぎ見る感じが迫力ある。
大杉。とにかくデカイ。一見の価値あり。
由岐神社本殿。ここまで約20分。ちょっとまあ、ここで一息付くのがいいでしょう。
ここから先は、九十九折りですから。。
天狗みくじも楽しい。天狗のキーホルダーの中におみくじが入ってる。
おみくじを見た後も、なんとなくお守りとして持っておきたくなる。
いい感じの山の中。そう、このあたりが清少納言が「枕草子」で詠んだ、
「近うて遠きもの鞍馬の九十九折の道」です。
再び石段エリアに突入。息が上がってくるが、吸い込む空気がきれいなので気持ちいい。
石段と朱色の灯篭がきれいになって、本堂が近くなっているのを実感。ふー。あと一息。
本堂に着いたー。ここまで30分ぐらい。まずまずのいい運動。
景色も絶景。山々と目線の高さが一緒。
本殿の前の広場にある石の床の中央がパワースポットになってます。
なので、皆さん並んで拝む。
ドラゴンボールの元気玉を集めるように、体を大の字にしながら、
空気中の気を集めるイメージで大きく息を吸ってから拝むとよい。
本殿まわりには宝物殿などのほか、与謝野晶子の書斎「冬柏亭」が移築されている。
鞍馬寺に夫婦で一泊した縁で色々ゆかりのものがあるようです。
一泊した時の歌は、
「何となく君にまたるるここちしていでし花野の夕月夜かな」 晶子
夫、寛のは、
「遮那王がせくらべ石を山に見てわが心なほ明日を待つかな」
いろんな人が訪れて、歌を詠んでいますね。
本殿で一息ついたら、なんと!さらに上がります。
源義経的にはむしろここから先に行かないと所縁の地は出てきません。
もちろん、本殿から同じ道を戻るほうが早いのですが、ここまできたら鞍馬を味わい尽くしたい。
が、ここからがハイキング本番だったりします。道が明らかに山道に!
鞍馬山名物「木の根道」。
砂岩がマグマによって硬化したため、木の根が地中に伸びることができなかったため、こうなったそう。
牛若丸が兵法修行した場所、と言われてます。
大杉大権現。鞍馬寺のHPによると、この辺りは特に護法魔王尊のパワーがすごいそうです。
こちらは義経堂。このあたりは天狗に兵法を習った「僧正が谷」だそう。
って普通に鞍馬寺のHPだと、天狗いる前提で解説されている。。。
もう現実と空想がない交ぜになってて、なんだかよく分からない笑。
途中、「魔王殿」なども見つつ、下り坂に。さー降りるぞ。
行きよりも下りのほうが急勾配。これは貴船から登ってくる人は大変だー。
降りること約30分。やっと貴船に着いたー。
貴船は貴船で美しいーー。
貴船駅まで徒歩だとこっからさらに30分以上笑。
バスに乗って貴船駅に行くことをオススメします。
と言いつつ、徒歩で駅まで来ちゃった。
ふいーー疲れた。が、心地よい疲労感。
電車まだかなー。
叡山電鉄にて帰路。お疲れ様でしたー。
鞍馬寺
〒601-1111京都市 左京区鞍馬本町1074番地
鞍馬弘教総本山鞍馬寺
電話(075)741-2003