ねねの道で高台寺に行った際には、マストで行くべきお寺が「圓徳院」。
周辺には石塀小路や八坂の塔など、観光スポットが満載で、見落としがちな穴場観光スポットです。
「圓徳院」。知名度低いですよねー。一体、何人の日本人がその名を知ってるでしょうか。
が、豊臣秀吉の本妻、北政所、通称ねねが住んでいたお寺、と言えばかなり期待できるんじゃないでしょうか。
そう、それだけのセレブが住んでいた場所ですから、もう文化財の宝庫なんです。
それでは、さっそくお寺の中を見ていきましょう!
場所はねねの道に面して、高台寺公園の向かい。バリバリの観光地ですね。
最寄駅は電車なら祇園四条から徒歩15分。
市バスなら「東山安井」下車徒歩5分。
情緒あふれるエリアなので散策もオススメ。周辺情報はこちらもどうぞ。
「石塀小路」「八坂の塔」京都らしさ満点のエリアの歩き方。
ねねの道からちょっと奥まった感じで正門があります。
一気に人がいなくなっていい感じ。
観光しながら休憩できます。
濡れた石畳がひんやりとした空気を作ってくれて涼しげです。
まっすぐな道じゃなくて、こうやってクランクを作ってある道っていいですね。
門をくぐって庭先を通り過ぎると手水鉢が。
ここで手を洗って家の中に入って行くんですねー。いいですね。
こういう生活したい。
と、簡単に通り過ぎられません。この手水鉢一つとっても、なんと「秀吉公好み手水鉢」です。
秀吉が西尾家に世話になったお礼としてお気に入りの手水鉢を送ったそうです。
西尾家は今川義元の親戚にあたるとのこと。
手水鉢一つとってもセレブ感、歴史的価値ありすぎです。
これは先が思いやられます。
そして襖絵。これが長谷川等伯の描いた襖絵!!なのかな?
鳥が数種類のパターン化されてたり、なんとなく琳派っぽい。
長谷川等伯がまだ、駆け出しのころ、お坊さんの留守中に勝手に上がり込んで描いちゃったという。
うーん、芸術家らしい情熱、成り上がるぞ、という気合いを感じるエピソードです。
お庭もさすがです。
こんもりとした包み込むような木の配置、白砂の流れるような美しさ。
静謐を絵に描いたような空間です。
そして「北庭」。国の名勝に指定されています。
何と言っても、あの小堀遠州が整えた庭です。
荒々しい岩がたくさん配置してあるのが特徴的。
ちょっと武家らしい荒々しさも感じます。
京都で安土桃山文化を堪能するにはこのお寺、絶対外せないでしょう。
どうでもいいことなんだけれど、この蚊取り線香ほしい!
ハロウィンのジャックオーランタンの和風蚊取り線香版のような。
しかもスイカってのが夏らしく、しかも和風でいいですね。
で、もう一つ圓徳院に来たら見ておきたいのが「三面大黒天」。
京都の著作多数の柏井壽さんも自分の守り神、と言っている超ありがたい神様。
秀吉の出世守りの本尊として、めちゃくちゃ秀吉が大事にしていたそうです。
さらに、めちゃくちゃユニークなのが、
なんと、大黒様と毘沙門天、弁財天の3つの神様が合体してるんです。
これはお得な神様です笑。いかにも秀吉が好きそうだなー。
出世、幸運、武運、金運なんかにご利益がありそう。
秀吉、恋愛運は興味なかったんだろうな。
と、迷路のように楽しい圓徳院。
細道通ったり、通りの上を渡り廊下で別のお屋敷に行ったり。
歴史好き、庭好き、日本画好きを最後まで楽しませてくれる、ネタ満載のお寺でした。
圓徳院
京都市東山区高台寺下河原町530
075-525-0101
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