京都は洛北、叡山電鉄の「三宅八幡駅」徒歩2分のところにある「三宅八幡宮」。
毎年9月15日の例祭では、夜店が並び、近所のファミリーでごった返す。
いかにも地元に愛されてる八幡宮です。
子供の守り神として名高く、安産祈願、夜泣き、子供の病気治癒、
かん虫封じなどにご利益があるとされています。
なんでもない日曜日に行くと、そこは神社独占状態。
洛北の緑豊かな風景と合間って、リラックスできる神社です。
三宅八幡宮の歴史について。
推古天皇の時代、聖徳太子がはじめた遣隋使として隋に渡ろうとした小野妹子。
九州あたりで病気になり、近くにあった宇佐八幡宮に祈願したところ全開!
無事に隋から戻り、京都は上高野に住むことになった小野妹子。
宇佐八幡宮を勧請して、三宅八幡宮を建てましたとさ。
そうなんです、このあたり、小野妹子の地元なんです笑。
小野妹子の子、小野毛人の墓標(国宝)も見つかっており、間違いないところ。
日本初の留学生、小野妹子ですからね。
子供の学業成就にはいかにも霊験あらたかです!
もしも、留学を考えてる人なら必ず行っておいたほうがいいでしょう。
無事に帰国、学業的にも歴史に残るほどの成果を得られるかもしれません。
狛犬ならぬ狛鳩! さすが八幡宮。徹底してます。
八幡宮って弓矢の神様とされているけど、神の使いとされているのが鳩。
このほのぼのした鳩と武運の神様というアンバランスが毎回ちょっと笑ってしまう。
ゆったりとした境内の本当にいい神社です。
昔から地元に愛されているだけあって、歴史を感じさせる絵馬がたくさんあり、
絵馬展示博物館もあります。
ところで、八幡様ってなに? と思ってちょっと調べてみました。
八幡様とは応神天皇とされています。
とはいえ、奈良時代くらいから、応神天皇にしよう、ってことになっていったらしいです。
九州の宇佐八幡宮が全国の八幡宮の総本宮。
三宅八幡宮も、京都の石清水八幡宮も宇佐八幡宮から勧請してます。
平安時代、桓武天皇が仏教とも合体させて「八幡大菩薩」としました。
新道と仏教の合体ですからね。平安京を守る神としてものすごい神様がほしかったんでしょうね。
本殿。この神社にいま自分たちだけ。
贅沢な気分になれます。
応神天皇のお母さんが朝鮮に戦争に行った時に、応神天皇はすでにお腹の中に。
でもお母さん、ちゃんと日本に帰ってから産もうと頑張ったそうです。
そこから、安産の神ともされています。
つまり、武運の神とされている応神天皇ですが、頑張ったのは基本お母さん!
境内、あちこちに鳩の紋章があります。
で、境内にはあちこちに神の使いが歩いています。
全然、人のこと怖がらないです。
というのも、「はとのえさ」があるから笑。
これは楽しい。子供と一緒に遊ぶのもあり。
小さい子だと、鳩が集まって来てビビる子も。
九代目市川団十郎寄進の井桁。
すごい役者さんだったみたいですね。
鳥居周辺にはお茶屋さんがあったり、噴水があったりと和みます。
それにしても池の水がきれい。普通に超透明。
さすがにこれだけ自然に囲まれてるときれいですね。
京都市内から半日の小旅行にどうぞ。
三宅八幡宮
京都府京都市左京区上高野三宅町22
075-781-5003