京都を代表する食べものに「麩」がある。小麦粉に含まれるグルテンを練って作る。
一般的に「お麩」というと、お味噌汁なんかに浮かんでる、
カスカスのクラッカーみたいな「焼き麩」を想像しますが、
京都となれは、やっぱり生麩を食べてみたい!と思い向かったのが「麩嘉 府庁前本店」。
錦市場にもあるけれど、ちゃんと本店行かないと。
「麩嘉」と書いて「ふうか」と読みます。
丸太町から徒歩10分、さすが日本の伝統的食べもの「麩」の老舗、堂々たる外観です。
が、のれんがまさかのユーモア笑。これは楽しい。
この暖簾がないと、格式高すぎてちょっと入りづらいぞ笑。
ち、ちわ〜っす? あれ? 席とかないのかな。
どういうこと?
入り口入るとかなりかっこいい茶室。
うーんでもこれ、あまりに決まってるので、客席じゃない感じがする。。
と、戸惑っていると、奥からいかにも今作ってました、って感じのエプロン姿の女性が現れる。
聞くと、ものすごい広そうなお屋敷なのに、客席はなく、三和土のベンチで食べるのだそう。
そうなのか! お屋敷のほとんどが製造所として使ってるみたい。
これだけ立派なお屋敷なら、人呼べるのになー。もったいない。逆にいうとすごい余裕だなー。
よくわからず、来て見たところ、こちらで食べられるのは麩まんじゅうのみ。
それは食べるとして、他にも見てみたいと伝えたところ、ズラリと見せてくれた生麩。
主流の「道明寺麩」のほかに、「胡麻麩」「海苔麩」「パンプキン麩」などいろいろある。
きれいだな。せっかくなので1本買うことに。麩初心者なのでやっぱり「道明寺麩」を購入。
発送もしてくれるとのことで、「父の日」用にも購入。
で、麩饅頭!!笹の葉に包まれたなんともかわいらしいスイーツ。
途中で気づきたのですが、これ、なんと予約が必要だったんですね!
ふらーっと入ってきて、お店の人の「なんだなんだ?」感、ちょっと感じました笑。
運よく出せる麩饅頭があったから出してもらえたんですね。。
いや、失礼しました。そしてありがとうございます。
これが麩饅頭か! もちもちっとした見た目がなんとも素朴な味わい。
食べてみると、確かにももちもち。いい歯ごたえ。中の漉し餡がめちゃくちゃ上品。
それでいて、生麩の素材の味わいがしっかり堪能できる。
これは確かに上等なスイーツですね。
そんなに甘党じゃないですが、何個でもいけそう。あっという間になくなった。。
この美味しさの秘訣なのが、麩嘉近くにあった京都の名水「滋野井」。
平安時代初期の公家、滋野さんの邸宅の中にあったので「滋野井」。
大正時代くらいまでは、湧き出てたそうですが、だんだん枯れて来て、60mくらい掘って復活したそうです。
この名水で作る麩饅頭は美味そうです。
さて、家に帰ってきて生麩を食べる。
いろいろ食べ方は工夫次第、みたいなところがある麩。
そう言われてもねー笑って気もしないでもないが、まずは素材そのものの味を味わいたいため、刺身で。
もっちりみずみずしい! おモチとこんにゃくの中間のような食感。
なるほど、京都の老舗の味ってだいたいシンプルだけど、また食べたくなる味なんだよなー。
麩嘉 府庁前本店
京都府京都市上京区西洞院堪木町上ル東裏辻町413
075-231-1584
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