京都観光はいろいろなまわり方がありますが、もしもあなたが戦国ファンなら確実に行っておくべき場所があります。
それが秀吉が祀られている「豊国神社」。
戦国武将で神様になったのは、建勲の織田信長、東照大権現の徳川家康、そして豊国大明神の豊臣秀吉。
全員天下人ですね。ほかにもいましたっけ?
「豊国神社」には戦国時代ファンには興味をそそる逸話が多く、こちらも紹介していきたいと思います。
さて、豊国神社の行き方は「七条駅」下車徒歩8分。
おすすめの行き方は七条駅から鴨川沿いを北に行き、まず「正面橋」を見てからにしてほしいです。
「正面橋」の名前の由来は、安土桃山時代に秀吉が建立したどデカイ大仏に対して正面にあった橋だから。
まずはここに立ち、頭の中で現代の京都の町並みから安土桃山時代の京都の町並み書き換えてから進んでほしいものです。
まずは大唐門。さっそく国宝です。
伏見城の遺構から持ってきたと伝えられています。
参拝者は本当に信奉してるらしく、みんなきっちりと拝礼します。
ちょっとただの観光ではない感じが伝わってきます。
秀吉の生き様に、物語に信奉してるファンの様相を呈しています。
唐門の意匠は写実的で迫力がある。
やっぱり武人の神様らしさ出てます。
秀吉と言えば瓢箪。秀吉と言えば大出世。
というわけで開運、出世の神様として厚い信仰を集めております。
豊国神社の歴史についておさらいしておきましょう。
1598年、ついに秀吉が亡くなり、東山の阿弥陀ヶ峰に葬られます。
その中腹に建てられたのが豊国社です。
が、大坂夏の陣の後、徳川家康によって破壊されます。
家康、秀吉関連のもの全部潰しますねー。
江戸時代はもう草むらだったみたいです。
が、明治になって現在の地に豊国神社として復活、という流れです。
明治政府の徳川幕府嫌いもよく出ております。ほんと勝てば官軍です。
さて、豊国神社、戦国ファンにはウハウハなのが宝物館。
秀吉、戦後武将に関する宝がわんさかあります。
あと、ちょっと言うとこの宝物館、ほとんど人がいなくて怖いです。
薄暗い中に鎧兜ですからね。
突如動き出したらどうしよう、ギロッと目が合ったらどうしよう、といい大人でも頭によぎるレベル。
と言いつつ、生唾ゴクリと飲みながら宝物を見て回るのは楽しい。
好奇心と恐怖でゾクゾクします。
聚楽第のパースでしょうか。いやーデカかったんでしょうね。
すぐ隣には浅野長政の屋敷が。
うーんこういうずっと見てられる。
秀吉から北政所に送った書。本物かなー。
京都あるあるですが、展示物がレプリカだとしても全くそれを記載しないので注意が必要です笑。
家系図。これも時間を忘れて眺めちゃうよね。
北政所の由緒が平維盛になっている。当時の捏造感がスゴい笑。
当時の家来たちも「いやーそれはないでしょ」と思ってたけど、誰も言えなかったんだろうなー。
秀吉像も妙に凛々しい。
戦国ファンにはたまらない、時を忘れる豊国神社でした。
豊国神社
京都市東山区大和大路正面茶屋町
075-561-3802