京都でも有数のパワースポットなのが「安井金比羅宮」。
華やかで優雅な雰囲気が京都の表の顔だとすると、こちらは完全に京都の裏の顔。
悪縁を切り、良縁を結ぶと言われる「縁切り縁結び碑」。怨念や情念が渦巻いてそうなパワースポットです。
「安井金比羅宮」への行き方は、京都駅から市バス206系統で北大路バスターミナル行、
「東山安井」下車、南へ徒歩1分です。
電車なら祇園四条駅から徒歩10分くらいです。
御祭神は三柱。金比羅と言うことでもお分かりの通り、まず「大物主神」。
そして意外なことに源頼政。お墓は京都宇治の平等院鳳凰堂にありますけど。
源頼政と言えば、なんといっても怪物、鵺(ぬえ)退治で有名。
鵺とは、頭が猿、胴が狸、手足が虎、尾が蛇というキメラのような怪物。
帝が毎晩苦しむようになり、警護についた源頼政がこの鵺を倒したところ、帝も復調した、という話。
ちなみにこの時使った弓が「雷上動」。
なんと頼政のおじいちゃんのおじいちゃん、源頼光より伝わる弓。
源頼光と言えばこれまた怪物、酒呑童子を倒した人物。
もうモンスターハンターの家系に伝わるモンスター退治専用の武器。
そんな人物が祀られてるとあれば、それは霊剣あらたかなのもうなずけます。
と、まるで伝説上の人物のようですが、ちゃんと武人でありながら、歌人としても有名。
平清盛にも可愛がられ、十分すぎるほど出世したのち、急に以仁王を擁して挙兵。
最後は宇治平等院で敗れ自害という人です。波乱万丈の人生だけに、思いも強そうな祭神です。
そして最後に登場するのは崇徳天皇。
この人がこの神社をパワースポットたらしめてる神様です。
崇徳天皇は保元の乱に敗れ、讃岐へ流されると、あらゆる欲を断ち切ってお篭りされたそうで、
そこから縁切り縁結び碑が生まれ、知る人ぞ知るパワースポットと相成りました。
はい、こちらがその「縁切り縁結び碑」。ものすごいビジュアル。こういう生き神様みたいです。
形代という身代わり札を持ち、この穴をくぐりながら願掛けをします。
最後にその形代を碑に貼っていくので、このような姿になっております。
当然、メインは縁切りです。縁結びは後付けでしかありません。
なので「誰々が誰々と別れますように」など、なかなか胸が苦しくなる願いがたくさん貼られております。。
人間って怖いッ!!
ちなみに崇徳天皇の恨みを持ちながらなくなった怨霊としてのちの文学作品にもよく登場するほど。
人間の強烈な情念を感じずにはいられないパワースポットです。
安井金比羅宮
京都市東山区下弁天町70
075-561-5127
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