京都の夜、料亭は高いし割烹ってほど気合は入ってないけど、せっかくの京都だし京都らしい和食が食べたい。
しかも飲みも満喫できて、場所もそんな辺鄙なところじゃなくて街中で。
という欲張りな呑ん兵衛に刺さるのが京都、木屋町にある居酒屋「なな治」。
このうらびれた(ほんとに失礼!)店構えが「なな治」。
実は最初にお店の場所を確認した時、何度かその前にこちらの通りを歩いており、
「あそこにそんな評判のお店あったかなー?」と思ったほど。
いやびっくりです。ここだったとは。
なんですが、予約必須ですよ。曲がりなりにも人気店なのですから!
2、3週前くらいには予約しときたい。
場所は木屋町通りから一本入った六角通りの路地。まわりは東京で言えば新宿のような猥雑な若者向けの飲み屋が多い。
三条京阪駅から徒歩5分、京都市役所前駅から徒歩7、河原町駅から徒歩10分くらい。
店内は狭くギリギリ10名入れるくらい。
そしてまずはお通し。
なるほどーこれはレベル高いわ!
お通しと言うよりもはや茶懐石の八寸?先付?って感じのクオリティ。
胡麻豆腐の揚げ出し。
ぬぬーー絶品!!
こりゃ美味い。ふわふわっとした食感、なにより濃いめの汁が美味い。
これはいい店だ。
店主は思ったより若い四十代くらいの方。夫婦二人でカウンターに立つ。
最初は料理人気質の無愛想なタイプかと思ったら、案外ちょこちょこ声をかけてくれる。
京都一人旅の夜、なんて人にもオススメできるお店の雰囲気です。
グジの昆布〆。
グジとは甘鯛のことで京都だとグジと言います。
グジの若狭焼きは京都の名物料理で、若狭湾で獲れた鱗を綺麗に焼いて鱗ごと食べられるようにします。
と、そんなグジを昆布〆に。
うーん日本酒と合いマス。カロリーゼロで旨味100って感じです。
ほかにスペシャリテで串揚げ7串も美味い。カツオの塩タタキも美味かったなー。
なんか料亭のクオリティでお酒に合う和食だけを出す、というコンセプトなんじゃないかと思うくらい、
いいとこどりな感じです。
料理もそれぞれ、単純に京都のらしい素材を使ってるだけでなく、
調理法も京都らしい伝統のワザを感じさせます。
深みのある京都を体感できるいい店です。
なな治
京都府京都市中京区西木屋町通六角西入ル北側 シャイン会館1F
075-211-0784