京都では時代時代の日本建築を見ることができます。寝殿造りや書院造り、数寄屋造りや町屋など、
いろいろありますが、戦火を免れ、しっかりと残っているのが「桂離宮」。
江戸時代初期の建築と朝廷文化をありありと見ることができます。
というわけで、京都に住んでるなら一度は行っとこう、と思い、まずは申込み。
そう、「桂離宮」は宮内庁管轄で申込み制です。
ハガキとインターネットでの申し込みがあります。インターネットで11月ごろに申し込んだところ、
1月の末に当選! 意外と簡単です。
今回はがんばって「桂離宮」の見どころ、味わい方を紹介してみようと思います。
というわけで行ってきました「桂離宮」。
阪急「桂駅」下車徒歩20分。なかなか京都から離れています笑。
まー離宮とは御所とは別の宮殿という意味なので、近くにあっちゃしょうがいないんです。
月を愛でるために建てた、という、月の名所の桂にできたわけです。
まず歩道。なんと石の形をパズルのように組み合わせ、隙間なく敷き詰めてます。
この時点でなんかほかとはレベルの違う、細やかさを感じます。
さすが天皇の別荘!
日本の最高級のものって、とにかく華美な装飾をきらいます。
うん、桂離宮もお金かかってるはずなのに、それをこれみよがしに出さない。
宮内庁は桂離宮のまわりの土地も買って、景観を大事にしてるそうです。
桂離宮を世界に知らしめたブルーノ・タウトもこのシンプルな精神性に感動し、
日光東照宮なんかは日本の美の堕落とまで言い放ったほど。
ストイックな美です。
と、まずはこの外腰掛で訪れたゲストを一休みさせてくれます。
この外腰掛に座ると、真正面は蘇鉄。夏はこの蘇鉄が生い茂り、庭園の内部を見えなくするそうです。
そうやって、これからどんな庭なのかなーと期待させるんですね。
銀閣寺垣に通ずる日本のおもてなしの考え方ですね。
昔の日本では南国生まれの蘇鉄は当然珍しく、高価な木だったそうです。
すでに日本の美、おもてなしの心をビシバシ感じます。
外腰掛の屋根の裏側。笹がぎっしりと詰めてあってこれまた美しく、心なごむ。
シンプルですが、いろいろな木の素材を組み合わせていて、質感が楽しめます。
石畳の石も大きくて見事。不揃いのようできっちりしてる。
高貴な人の足元が汚れないように整備されてます。
基本的にガイドの人がずっと付いてくれて、案内してくれます。
説明も丁寧。
まだまだ桂離宮は広いです。
その2へ続きます。
桂離宮
京都府京都市西京区桂御園
075-211-1215