京都でも有数の歴史を誇る料亭旅館「山端 平八茶屋」。
安土桃山時代の天正年間創業とのことで、400年以上の歴史を誇ります。
名物は「麦飯とろろ」。
洛北の鯖街道の出発地点にあるため、旅人はここで麦飯とろろをかっこんで、旅路に着いたそうです。
はい、こちらが「山端 平八茶屋」。「山端(山ばな)」とは山のそば、という意味。
この佇まいは現代でも立ち寄りたくなるってもんです。
最寄駅は叡山電鉄「修学院」から徒歩5分。
クルマなら駐車場が10台あります。
が、こちら早いもの順なので、早めに行ったほうがいいでしょう。
案内もなく、勝手に停める感じ。
ちなみに結構、停めるのはテクニックいるかもです。
平八茶屋の道路の反対側と北側にあります。
平八茶屋の目印がこちらの門。シブい。
夏目漱石や北大路魯山人など、文化人が愛したのも納得です。
母屋には新選組による刀傷の跡がっ!!
岩倉具視が志士たちと会合した場所でもあったので、嫌がらせを受けたそうです。
新選組って京都では圧倒的に悪役だよなー。
中に入ると思ったより広い。
料亭でもありながら旅館でもあるので、一棟、一棟、軒を連ねております。
懐石料理などは一棟まるまるのお部屋で供されますが、ランチの「麦飯とろろ膳」はこちらの大広間にて。
中は思いのほか広い。こちらの一階では披露宴なのかな。
親戚を集めてのウエディングにはちょうどいい大きさ。
確かにこれはいい雰囲気。
ということで、特に婚礼がない自分たちはお二階へ。
おおーここも十分広いぞ。
すぐ下には高野川。山端であると同時に川端でもある。
山のものや川のもの、そして鯖街道の入り口でもあるので、食材が豊富です。
まずは童弁当(2300円)が到着。
「海苔、うま!」と子供も上機嫌。
って、子供だと思ってたら、海苔に美味いとか、そういう味覚あったんだ笑。
それだけいい海苔なんでしょうね。
童弁当のおかずは盛りだくさん。
鮭、スパゲティ、エビフライ、唐揚げ、鶏肉の松風、玉子焼きなどなど。
これは子供受け悪いはずがない!
そしてお待ちかね、「麦飯とろろ膳」3500円也!!
3500円、4500円、5500円とお刺身など一品増えるごとに値段も変わってきますが、
ここはベーシックな3500円でいいでしょう。
鶏肉の松風、ホタテ、エビ、鰆、玉子焼き、アナゴ牛蒡巻き、さつまいも、水菜など。
どれもちゃんと料亭の味。量は若干少ないけど、一品一品これは上品です。
特に秀逸だったのが、この炊き合わせ。
かなり甘めの味付けで、ほぼスイーツ笑。女性は特にメロメロでしょう。
牛蒡をここまでやわらかく炊いたのは初めて食べた。
とろろ飯は思ったよりクセがなくてさっぱり。
こっちはもっと、野生的な味わいを期待してたんだけどな。
最後はフルーツのデザートに白ワインジュレ。さっぱり。
果物の一つ一つがいいところのものだとわかる。甘さが鮮烈。
空間のゴージャスさ、味のよさを考えると3500円は十分リーズナブルかも。
正直、名物麦飯とろろより、他の料理の美味さに感動した笑。
もう一つの名物、ぐじ若狭焼きが気になるなー。
山ばな 平八茶屋
京都府京都市左京区山端川岸町8-1
TEL:075-781-5008