紫式部の「源氏物語」の主人公のモデルと言われる源融(みなもとのとおる)が
造営したとされる六条河原院。奥州の風景を模した庭で、これが現在の渉成園。
庭のまわりに枳殻(カラタチ)が植えられてあったので、枳殻園とも呼ばれるております。
京都駅から徒歩だと10分くらいでしょうか。
地下鉄五条駅からも徒歩7分と近い。
京都駅から河原町通りをクルマで走っていて「この長い塀はなんだろう」
と思った旅行者も多いんじゃないでしょうか。
江戸時代、徳川家光から東本願寺に寄進されました。
その後、京都詩仙堂で有名な文化人、石山丈山によって回遊式庭園として作庭されました。
と、いうわけで文化の香りぷんぷんなお庭。
さぞ風流なんだろうなーと期待に胸を膨らませて行ってきたとです。
まず好きなのが、この土塀。
瓦が等間隔で埋め込まれてたり、泥の感じが残った風合い。
うーんかっこいい。キレイキレイにしてないのがいい。
園内入りますってえと、このマチマチのサイズ感の石垣がまたいい。
中には臼として使ってたような石も。
とりあえず近くにあった石を寄せ集めて石垣にしてみました感がおしゃれ。
絶対そんなことなくて、めちゃくちゃ計算してるけど笑。
臨池亭。これもかっこいいなー。
もはや水上ヴィラだよなー。
小川も流れちゃっていい感じですわー。
琵琶湖疏水からでしょうかね。
なかなかのおもしろ建築発見。
傍花閣。お寺の三門を模した閣。
これ作ってなにしたかったんでしょうか笑。
両サイドに階段があるので、なんだろ、お見合いとか笑。
ちなみにこの傍花閣のまわりが桜の木だらけなので春のお花見として穴場かも。
あ! 傍花閣って言ってるくらいだから、お花見用の建物かも。
それだけのために作ったとしたら、やっぱり数奇者の成せる技だわ。
こちらは閬風亭(ろうふうてい)。
司馬遼太郎の「最後の将軍」にあるように、徳川慶喜が度々宿泊した渉成園。
この中のどこに泊まったんだろうなー。羨ましい。
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バキッと水面に映る木々とビル。
現代はこんな風景です。しょうがない。
なんだか東京の六義園、不忍池とか思い出す。
段々夕暮れになって雰囲気よし。
これだけ広大なお庭なのにほとんど人がいないので貸切状態。
いいね。超豪贅沢な散歩が楽しめます。
京都タワーもよく見えます。
いやーマジックアワーだなー。
渉成園
京都市下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町
TEL075-371-9210