「京都中華」とは、誰が言ったか知らないが、京都の中華特有の出汁の効いたあっさりの中華のことです。
京都に来たばかりのころは、
「なんでも京都ってつければいいってもんじゃないよ。普通の中華とそんなに変わらないでしょ」
と思ってましたが、これが大間違い。完全に「京都中華ならではの味」がありました。
そしれこれが美味い! 中華料理ってどうしても油っこいですよね。
そこが唯一の弱点と言ってもいいほど。
この唯一の弱点がなくなったんですよ! そこを補うかのように出汁が効いてる(ような気がする)。
最高じゃないですか!
京都に来て間違いなく好きになったものの1つです。
さて「鳳飛」の行き方ですが、北大路駅から徒歩15分くらい。
ちょっと遠い。ということもあり地元のお客さんがほとんどです。
ファミリーが多く、子供連れにはありがたい。
実は「鳳舞」という伝説の京都中華の店があったそうです。そこから暖簾分けをした中華屋さんは、
みな「鳳」の字を店の名前に付けるとか。中華なのにめっちゃ日本ぽいシステム。さすが京都です。
京都人に愛される名店ですから、5分ほど待って店内へ。
いやーいかにも町の中華屋さんて感じで和む。
招き猫がズラーっと並んでます。10個目が金色。これは操業して何年めという意味かな?
だとしたら創業40年近い老舗です。
長い間京都人から愛されてるんですねー。
さて、まずスターターとして頼んだのは「クラゲの酢の物」。
コリコリのクラゲとシャキシャキのキュウリとお酢。うう、ぶるぶる。
この組み合わせ、なんか体が寒くなる。なのに好き。
続きまして焼売。
これは美味かった。意外なんだけど、京都の焼売って大きいし肉の密度が高い。ギュウギュウ。
ほぼ肉のミンチを蒸したものって感じです。ガツンと来ます。
これに唐辛子付けて、酢醤油付けて、ビール、カーーっと飲むとめちゃ美味い。
出ました、これが「鳳飛」の名物「からし鷄」です。
伝説の京都中華屋「鳳舞」でも名物だったそうで、つまり「鳳」一族の伝家の宝刀、名物料理ってことでしょうか。
鶏肉に酸味と辛味の効いたアンがかかってます。
見た目ほど辛くなく、酸味と辛味のバランスがちょうどいい。
これもビールが合う。
春巻です。実は京都に来て、「一番京都中華っぽいなー」と思ったのが春巻。
関東のように春雨やキノコ、豚肉なんかは入ってません(春雨が入ってるから春巻だと思ってた)。
ほぼタケノコのみ! この食感が最高です。
皮とタケノコ両方に出汁が入ってる感じで、毎回、酢醤油なしでこのまま何個か食べてしまうほど好き。
このやさしくて繊細な味わいを楽しむには、酢醤油すらちょっとキツい感じがしちゃうんですよね。
中華なのになー。
焼きそば。もう絶品。
シャキシャキ野菜にアンが絡んで美味い。
奥からドロドロの麺を引っ張り出してシャキシャキのもやしとコリコリしたピーマンと一緒に口に中に放り込む。
もりもり食べてビールで流し込む。プハーー。
これぞ中華の醍醐味、って感じで爽快な夕食でした。
しかもお値段も安いのもいいよね、中華って。
鳳飛
京都府京都市北区紫野下鳥田町37-1
075-493-5025
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