京都は祇園白川の「割烹 さか本」で夕ご飯。ミシュランでも一つ星を獲得するなど、
正統派の京都和食、って感じです。
桜満開の4月上旬、しかも祇園白川は京都らしい桜の名所、
ということで観光客が写真を撮りまくっている通りの川を挟んで反対側での食事。
窓からは桜が見えつつも、光の関係か、意外にも観光客の姿は気にならなくて一安心。
でも向こうからは見えてるんだろうな。
祇園白川のお花見を楽しんだあと、「さか本」に向かいます。
桜の名所、白川南通りはまさに祇園らしい風景ですが、一本通りを入るとあっという間に
夜の蝶が舞う、銀座的雰囲気に一変します。まあ、そうですよね、祇園の役割って今でいう
クラブの社交場的な感じですもんね。そんな通りから入り口を探すと、奥に続く細い通路が。
怪しい感じのビル通路を20メートルぐらい歩いて行くと、
「割烹 さか本」の看板が。入り口はなかなか質素です。
店内入ると祇園白川の桜が見える絶好の間取り。テーブル席が2卓とカウンター。
こじんまりとした店内。華美な装飾はなく居心地いい。壁には舞妓さん?芸妓さん?の
名前が書いてある団扇が飾られていて、いかにも「祇園」って感じです。
カウンター奥はもちろん板前。大将と弟子が3人。弟子たちはキビキビ。
さて、いよいよお料理。まずは食前酒とお粥でお腹を温めます。
お酒はどぶろく系の白く濁った、甘くない割と本格派の日本酒。おかゆはやさしい喉ごし。
酸味の効いた梅で、さて、食うぞ!って気力が充満してきます。
まず、スターター的に出されたのが「大安好日」と書かれた箱。
中を開けると前菜盛り合わせ。菜の花はまさに春の息吹を感じる生命力あふれる一品。
サーモンの塩加減がちょうどいい。ホタルイカ、白身魚の押し寿司のような一品はチーズのような味わい。
最初からお酒がすすむー。
お椀。エビとタケノコとヨモギを固めたもの。タケノコの野趣溢れる味わいが鮮烈。
お造り。鯛、マグロ、タケノコ、カツオの皮の部分を炙ったもの。
やわらかくもちっとした食感のタイ、マグロ。カツオはタタキ風の皮が脂が乗ってウマイ。
鯛お頭とゴボウの煮付け。甘じょっぱい汁の塩加減が絶妙。鯛の骨のまわりについた筋肉質な肉を
刮ぎ取りながら食べる楽しさ。よく汁を吸ったゴボウが食感的アクセント。
サクラマスの焼き魚。サーモンか?と思うほど脂のノリがいい。ってマスってサケ目サケ科なんですね。
ゴボウは今度は麹に漬けたタイプ。こちらは酸味でさっぱりといただく。
箸休め的にお椀登場。こちらはだいぶ薄味。そしてこの季節ならではの桜が。
鯛の白子とタケノコ。鯛の白子は割と淡白な味わい。
ここで湯葉登場。これは濃厚。サッパリしてるけど濃厚とはこれ如何に。
出汁の効いたポン酢系のタレとよく合う。
ズンダ系のタレで和えたタケノコ。ってまたタケノコ!? いやまあ美味しいんだけどさ。
錦糸とちりめんジャコのご飯。これは美味い!しかもお代わり自由。
なんだけどもうお酒もグイグイいっちゃったのでお腹たぽんたぽんです。
最後は黒糖系のスイーツとムース状の甘酸っぱいスイーツで〆。
まずまず美味しかったです。見ての通りの割と正統派の和食、って感じですね。
それにしても京都、山椒多いっすね。木の芽はまだしも、だいたい山椒の味だもんなー。
それと、タケノコ多すぎないすか。春だし、季節感なのはわからんでもないけど。
タケノコ4回、鯛3回、ゴボウ2回、ってカブリ過ぎな気がしちゃうなあ。
もうちょっとバリエーションが欲しいかな。
割烹 さか本
◇所在地 京都市東山区祇園末吉町大和大路東入ルEF ビル1F
◇TEL. 075-551-2136 FAX:075-525-0106
◇定休日 不定休◇営業時間
昼 12:00~14:00(L.O13:30)
夜:17:00~22:00(L.O21:00)
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