京都は祇園、白川に面した超一等地にある「とり新」。
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」にも出てくる「とり新」はこちらの移転前のお店。
というわけで、坂本龍馬ファンとしては是非とも食べておきたい。
本店は「鳥新」で、そのすぐ横にある「とり新」は、お昼の親子丼のみという潔さ。
日曜日お昼、開店12時をちょっと過ぎたぐらいに来店。
うーん誰もいない。入りづらい。本当にやってるの?ってぐらいの静けさ。
景観の一部に徹していて、お店なのかわかりづらい。
でもまあ、暖簾がかかってるから間違いなくやってるんだろうけど。
意外に行列もないね。
もちろん看板もあるからやっている。名代親子丼。数量限定売切御免、って書いてあるし。
やってるけど、ことさら客を呼び込もうとしない。うーん京都の老舗らしい営業スタイル。
店内。狭っ! 細長い店内はカウンター5、6席、テーブルが2卓。
サイズ的には立ち食い蕎麦屋のような感じ。
お客さんは開店から10分ぐらいでほぼ満席。でも、行列作るほどの混雑でもなくちょうど良い。
店内はまーまー静か。店主の卵をかき混ぜるチャチャっとした音がよく聞こえる。
とはいえ、子供連れでも全然問題ない雰囲気。
こちらは厨房。はい、狭いです。最初、主人一人で接客してましたが、途中で女将さん登場。
が、もともとそういう顔なのかなんか無愛想。ほとんどしゃべらずお茶がなくなると入れてくれる。
ジャジャーン。親子丼登場! 黄身が黄色いというか、もはやオレンジ。橙身と呼びたくなる。
あ、それだと別の食べ物になっちゃうか。
うん、味は申し分ない。とろっとろの玉子、九条ネギのシャキシャキ感、肉の旨味、いいね!
玉子のとろっとした感じと小粒で固めに炊かれたご飯が合う。
鶏肉もモモや胸肉などいろいろな部位を使っていて、味わいが異なるのが楽しい。
だがペロリだなー。昔の日本人って体が小さかったから、このぐらいの量で十分だったのだろうか。
付け合わせの漬物も上品かつさっぱり。汁物は濃厚でダシが効いてます。
子供連れで入りづらいかなーと思いきや、無愛想な女将さんも、こちらが何も言わずとも、
子供が熱そうにしてると、子供用に茶碗を出してきたり、意外に親切笑。
そんなに長居する感じでもないので、ササッと親子丼かっこんで祇園を界隈を散策するのにも便利。
それにしても本店の「鳥新」に行ってみたくなるなー。
とり新