京都、嵐山・嵯峨エリアの穴場的紅葉スポットが「厭離庵」。
藤原定家の小倉山のふもとの別荘。藤原定家が百人一首を作ったところと言われている。
名前もすごい。「(世の中が)イヤで離れたい」庵ですから。
相当ネガティブ。が、それだけに後世に残るものが生まれるのか。
芸術家はいつの時代も大変だなー。
さて、この「厭離庵」。かなりの穴場です。
その理由の一つがめちゃくちゃ場所がわかりづらい。
実は清涼寺の近くだし、わりと嵐山のメイン通りから遠くないのだが、林の中にあって、とにかく入り口がわかりづらい。
当然、駐車場はありません。というか、入り口までは細い、人一人が通れるような小道の先にあります。
とはいえ、この小道がまた雰囲気いいです。電信柱もなく、時代劇の世界に入ったような異世界感あります。
入り口見えて来ました。このこんもりとしげった林の中にあるのがまたいい。
林のトンネルを抜けて厭離庵へ。これは楽しい。
こじんまりとしたいい庵です。
京都の街中と違って、明らかに茅葺き屋根の建物が多い。
しかし夏は虫だらけだろうなー。
こっちが母屋。隠遁してる感じが出てる。
苔むした庭はけっこうワイルド。これは夏場は湿気も多くて蚊がすごそうだ。
いったい昔の人は蚊とどうやって戦って来たんだろう。
とはいえ、今は時は現代、そして季節は秋。そんな心配は無用で苔と紅葉のコントラストを楽しむ。
軒先とその上の紅葉を愛でる。それにしても寂しい場所だなー。
厭離庵の内部。けっこう住み心地よさそう。
紅葉時期どまん中でもこのぐらいの人手ってのもいい。
縁側に座って庭を見る。飾り気なく鄙びた紅葉もたまにはいいもんだ。
厭離庵(えんりあん)
右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町2
075-861-2508
京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町2