京都にはいろいろな伝説が残っている。
その中でも、「六道珍皇寺」に残る伝説は京都でも指折りのエピソード。
なんと、寺の中にある井戸が冥界へ通じてるというのだ!
心ワクワク、行ってみた!
場所は京阪電車「清水五条」から徒歩20分、とちょっと遠い。
なので、ここは市バスがオススメ。
京都駅からは206系統、河原町駅からは207系統で「清水道」で降りて徒歩5分がオススメ。
それにしても、なんだってそんな伝説が?とお思いでしょうが、ちゃんと理由があるわけです。
昔、このあたりは「鳥野辺」と呼ばれ、平安京の東の墓場でした。
ちなみに京都で「野」とつくところは、昔は墓場です。「嵯峨野」なんかも墓場でした。
で、その墓場への道筋にあったのがこのお寺。
さらに、「六道」とは、仏教でいう「地獄道」「餓鬼道」「修羅道」「畜生道」「人道」「天道」
のことで、それらの道の分岐点(六道の辻)、
いわゆるあの世とこの世の境がこのお寺の境内にあったとされていました。
でで、ここに登場するのが小野篁(802年〜852年)。
この人、平安京に仕えた役人で、なんと昼は官僚として仕事し、
夜は閻魔大王の裁判を手伝っていたという!
いつ寝てたんだろう?
というか、自分で書いといてなんだけど、(802年〜852年)ってことは実在の人物ってこと?
ほんと京都ってこういうところズルい。
実在の人物と空想(たぶん)の神様を同時に登場させてストーリー作っちゃうんだよね。。
ででで、この小野篁って人が、副業で冥界に向かう際にワープ入り口みたいに使っていたのがこのお寺の井戸。
お寺の北東、鬼門の方角を見据える魔除けのお猿さんの視線の先に。。。
はい、それがこちらです!!
現存してるんだもの。そこにあるんだもの。信じるしかないよね。。
さらに近年、小野篁が冥界から戻ってくるための井戸「黄泉がえり」の井戸も発見された!!
そう言ってるんだもの。信じるしかないよね。。
あれ? 京都の下に冥界があって、小野篁は京都の対角線上にある「千本閻魔堂」から戻ってくる、
って聞いたことあったんだけど違ったのかな。まーいっか、どっちみち怪しいし。。
というわけで、信じるか信じないかはあなた次第的な感、ぷんぷんですが、
とにかくそういう雰囲気が楽しい。
ほか、本堂の中には六道、いわゆる地獄絵図があったり、
体長2メートルはあるど迫力の小野篁像、閻魔大王像があって見どころ満載。
ぜひ写真でお見せしたかったのですが、これは撮り忘れではなく、撮影NGなので悪しからず。
お土産の閻魔大王像もおもしろい。
楽しんだもの勝ち、って言葉が頭をよぎるお寺です!
六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)
東山区松原通東大路西入北側小松町595
075-561-4129