京都、北大路駅から徒歩7分。
商店街、と言うよりは住宅地の中にあるおでんの「つじい」。
昭和4年創業の隠れた老舗おでん屋さんです。
老舗なのに超穴場。隠れ家おでん屋さん。
だって、食べログにすら載ってないんですから。
近所の人からすると、わざわざレビュー書くなんて意味わからん、
ってぐらい日常に同化してるんでしょうね。
すっかり土地に溶け込んでおります。
店内に入ると、一気にお客さんの笑い声が。
お店の作りはいかにもサラリーマンがしっぽり飲みそうな雰囲気ですが、
土地柄ファミリーが多い。
お父さん、お母さん、中学生の子供、小学生、みたいな構成でテーブルを陣取っています。
普通に夕ご飯を家族で食べてますねー。
かたやカウンター席に目をやると、こちらは流石に常連客が陣取っております。
おじいちゃんが二人。これはもう30年以上の常連客なんじゃないでしょうか。
特に何か喋るわけでもなく、静かにおでんをつまみにコップ酒をちびちびやってます。
カウンターの奥にあるおでんの容器は錫製の年季の入ったヤツ。シブいです。
熱燗もあっためられるタイプです。
もはやメーカーが生産しておらず、壊れると業者の人に直してもらうしかないそうです。
さすが創業90年。もうアンティークの域です。
そこから見えるおでんの汁はもう、どろっどろ笑。
関西風も関東風もあったもんじゃありません笑。
もはや、つじい風です。
おでん屋さん、と言ってもそこは老舗。
お客さんの要望も90年分で、おでん以外もたくさんメニューがあります。
まずは「きずし」。
これは関東では、〆さばですね。
関西ではこの呼び名。
酢の味が絶妙。関西の冬の飲み屋のスターターとして定番中の定番です。
ちょっと炙ってあって、脂も乗って美味しいです。
こっちは秋田名物のハタハタ。
焦げ味が美味い。日本酒が合いますねー。
ほうれん草のおでん。
ほうれん草のおでんは、注文を受けると初めておでん容器に入れます。
5分ほど浸けておいて、取り出しお客さんに。
長々と入れると、シャッキリとした食感も何もなくなってしまうそうです。
どろっどろの味噌煮込みのように見えたおでんの容器から取り出したおでんは意外にクリア。
もう、大根なんて沁みまくってます!!
もはや大根のおでんというよりは、おでんつゆの煮こごり。
ガンモ(=関西ではひろうす)も外側だけいい塩梅におでんのつゆを吸って美味し!
串揚げもあったりでバリエーション豊富。
これはご近所さんから愛されるのもわかりますね。
おでんだけじゃなくて、いろいろなものがあるから、ファミリーで来やすいでしょうね。
北大路におけるファミリーレストランの役割も担ってる。
女将さんのやさしい人柄も一役買って、居心地よし。
近所に住んでたら確実に常連になっちゃうだろうなー。
つじい
京都府京都市北区小山下初音町34-1
075-493-7428
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