カステラの元祖はどこかと言えば、これがなかなかややこしい。
1624年(寛永元年)創業の「福砂屋」は「カステラ本家」を商標登録しているし、
1681年(天和元年)創業の「松翁軒」は「カステラ元祖」と謳っている。
では、京都カステラの本家、元祖と言えば、これははっきりしている。
1875年(明治8年)創業の「大極殿本舗」。
店主が長崎にまで行って、カステラの製法を学び、
しかも電力会社とカステラを大量に作れる機械を共同開発して庶民でも食べられるようにした。
カステラ愛がスゴイ。
店内入るとゴツン「カすてい羅」の文字。
ちなみにこちらのお店のカステラの表記は「春庭良」。
「春の庭先はいい」そんなお菓子、という当て字。
確かにカステラって、春の陽光をたくさん浴びた庭先のようなほのぼのした味わい。
なんか合ってると思う。
「大極殿」のカステラは京都の「本店」と「六角店」のみでしか販売していない。
京都に来たら、ぜひとも手に入れたいお土産です。
と、こちらのお店、なにも「カステラ」だけが有名な理由じゃない。
店名にある「大極殿」はお菓子の名前。
昔の朝廷における正殿である「大極殿」の瓦を模したお菓子で、
表面の皮にあえてひびを入れ、中に白餡が入っている。
ちなみに京都の平安神宮が「太極殿」を模した建物で、現代にその様を見ることができる。
さらにさらに、「カステラ」「大極殿」だけじゃない!
京干菓子なんてお手のもので、期間限定の名物和菓子が多数ある。
名物和菓子その1 「花背」
大納言小豆を使用したあっさりとした粒あんを二重に焼いた生地で包んだお菓子。
花かごのような見た目で手が凝ってる。秋冬限定。
名物和菓子その2 「桂川 若あゆ」
冬の「花背」に変わる夏限定の和菓子。桂川の鮎解禁日に合わせて販売される。
名物和菓子その3 「レース羹」
こちらも夏限定。レモンの輪切りがいかにも涼しげな商品。
とまあ、銘菓だらけの京都を代表する老舗和菓子屋さんです。
六角店は、100年以上経つ店主の住居をお店に改装した雰囲気のいい店構え。
「烏丸御池駅」「四条駅」「四条烏丸駅」、どこからも徒歩6分ぐらい。
飲食できる甘味処「栖園」も併設しているので、ここでじっくり味わうもよし。
この甘味処の「琥珀流し」という和菓子も、これまた定番の和菓子。
季節ごとに行きたくなる。
大極殿本舗 六角店 栖園
京都市中京区六角通高倉東入ル南側
075-221-3311
10時〜17時 販売は9時〜19時
水曜休み
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