京都で静かなお寺で大原の「寂光院」は聖徳太子創建、
平家物語の建礼門院ゆかりの寺で由緒正しいお寺。
建礼門院は壇ノ浦で破れた平家一族、息子を弔いながら大原で過ごした。
柴漬け発祥の地である大原、その柴漬けを名付けたのは建礼門院と言われています。
といろいろとエピソードに事欠かないお寺。
行き方は京都「国際会館駅」から19番、「大原行き」に乗り、大原のバス停で降り、
三千院とは反対側を徒歩10分ぐらい。
小川沿いを歩いていくと、寂光院の看板が見えてくるのでそのまま進んで行くと簡単に見つかります。
境内までの長い石段がまた嫋やか。
やっぱりどこか女性的な繊細な景観、美的センスを感じます。
質素ながらきれいで高貴な雰囲気。きちんとしてるなー。
掃除が行き届いていて、すがすがしい。
これは雨の日に来ても、すばらしいでしょうね。
軒の上には苔がもっさり。湿度が高い大原ならではの光景。
ひなびた雰囲気、心がおだやかになります。
石段登りきりました。ふー。
これだけ見事なお寺でも、大原だと観光客がわんさか、ってことがなく、ゆるりと過ごせます。
ここが大原のいいとこですねー。
「♪京都ー大原三千院。恋に破れた女が一人ー」て感じがわかります。
本殿。なんと平成12年に放火があったそうで、立て直したそうです。
それでこんなに新しいのか。
山の中腹にあるお寺なので、もう草木がうっそうと茂って生命力を感じさせます。
ていうか、ほぼ大自然。心落ち着くなー。
本堂横にある「四方正面の池」。
四方、どこから見ても正面になるように計算された池だそうです。
なるほどー。
ここの和風ベンチに座ってただただボーとするだけでかなり贅沢な時間です。
雪見灯篭。豊臣秀頼が本堂を再建した際、伏見城から寄進したそうです。
飛鳥時代の聖徳太子、平安時代の建礼門院、安土桃山時代の豊臣秀頼と、
あらゆる時代の有名人が関わってるってすごいです。
「先年姫小松」。樹齢1000年以上の御神木。
がこれまた放火の際に焼かれ、倒れる危険があったため、やむなく伐採したとのこと。
本当に静かでございます。
俗世間とは切り離された空間、よくわかります。
なんかやな事があったら、尼さんになる心境、ちょっとわかるような気がしました。
名前がすごい、「諸行無常の鐘」。
一突きするごとに煩悩が消えていきそうです。
なんでしょう、今でいうセラピー的な空間だったんですかね。
建礼門院が住んでいた場所だそうです。
苔が美しい。ちょっとゴルフのグリーンみたいです。
と、意外と境内広いです。
ほとんど観光客に出会うこともないので、自然の中をゆったりと散歩しながら、
なんとなく故人の想いに触れることもできて感慨深いお寺です。
京都大原 寂光院
京都市左京区大原草生町676
075-744-3341
午前9時~午後5時