京都寿司のれん会にも加盟している老舗のお寿司屋さん「千登利亭」。
「京寿司専門店」とうたっているあたり、いかにもこだわりがありそうです。
明治32年創業、110年以上、四代目が主人。
日曜日のお昼過ぎ、電話で予約してみるとカウンターなら空いているとのこと。
「京寿司とはなんぞや?」と気になっていたので行ってみることに。
場所は建仁寺と祇園の間、祇園の華やいだ雰囲気を通り抜け、ちょっと落ち着いたエリアにあります。
祇園四条駅から徒歩5分くらいとアクセスもよいです。
店内入ると、ちょうどテーブル席が空いたので、テーブル席に。
というか、テーブル席2卓とカウンターだけだったのか。。
店内なんだかものすごい落ち着いてます。
おばあちゃん家に来たかのように落ち着く笑。
お客さんはほかに、中国人のカップルのみ。
外国人に人気があるようです。
「京寿司とはなんぞや?」の問いの答えとして、確実に東京の江戸前寿司と決定的に違う一つとして、
京寿司はテイクアウトの割合がかなり大きい、ということ。
あんまり東京の寿司屋みたいに、長々と酒を飲んでつまむ、って感じじゃありません。
お花見や紅葉など、行楽のお供に買って行く、ってのが多いみたい。
鯖寿司だけ手土産に買って行く、みたいな。
なので、だいたい京寿司のお店の店内は小さい。
さて、とはいえ今回はランチとして店内で。
「千登利亭」はちゃんと店内用に「京寿司セット」があるのがありがたい。
鯖寿司、巻き寿司、箱寿司、チラシ寿司。
やっぱりこれが京寿司なんですね。握り寿司は当然ないです。
京都寿司のれん会の加盟してる老舗でも、握り寿司を出しているところはありますが、
「千登利亭」は頑固に京寿司専門店!って感じです。
まずは大好物、鯖寿司から。
うーん美味いっ!! なんでこんな酸っぱい味を足すと甘さがとろけるように美味く感じるんだろうなー。
やっぱりそのギャップがそう感じさせるんでしょう。
めちゃくちゃ暑い日に外歩き回って、クーラーキンキンの部屋に帰ってきたような。
巻き寿司も酸味が効いてます。
箱寿司は鱧。これはちょっと甘すぎた。
京都らしくちらし寿司がきれいです。
朱色の漆器に錦糸卵の黄色が映える。
これまた美味しい。
京都寿司のれん会の中でも、「千登利亭」はなんか品がありますねー。
さすが祇園や宮川町など花街に囲まれた土地柄にあるだけあります。
お吸い物も出汁が絶妙な塩梅で品がある。
料亭のお吸い物のようなクオリティ。
京都名物の生麩も入ってて、けっこうここだけで京都名物食べられます。
最後は、梅のコンポートのような甘味を食べて「京寿司セット」大満足。
主人も職人らしくあまり喋らないですが、優しい人柄も垣間見えていい雰囲気。
入りやすさ、味のクオリティ、お値段のお手頃感、すべてよし。
京寿司初心者には是非ともおすすめしたくなる名店です。
千登利亭
京都市東山区団栗通り大和大路西入六軒町203
075-561-1907
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