日本に饅頭を伝えた和菓子屋さんの流れを組む京都の老舗和菓子店「塩芳軒」。
京都の食べログランキング、スイーツ部門でも第2位の3.93。
そういえばミシュランはスイーツ部門がないんですね。あっちはレストランのみか。
「塩芳軒」のいいところは、予約なしでパッと買えるところ。
名だたる京都の有名和菓子やさんともなると、基本的には前日までに予約しないと生菓子は買えません。
というわけでとある土曜日の夕方4時ごろ、今日は和菓子でも食べたいなーと思いつきで行ってみた。
どうですかこの風格。黒で染め抜いた暖簾に白字がかっこいい。
建物は当然重文。創業は1882年。現在は5代目と堂々たる風格です。
場所は堀川中立売通りから黒門通りをちょっと上がったところ。
このあたりは電車の駅から遠いです。
バスなら「堀川中立売」下車徒歩1分。
クルマの場合はすぐ近くにコインパーキングあり。
店内もまるでアンティークショップのような佇まい。
これが現役ってのがまたすごい。
薬箱ならぬお菓子箱のような箪笥。
奥には最近始まったというイートインスペースのお座敷も。
ズラッと並んだ生菓子。
聞けば全品、ちょうど2回転めを作ったところでまだ残ってるとのこと。やた!
「らんまん」「春の野」など、3月末に行ったので、季節の生菓子は基本春めいてました。
ささっと買って、家に帰ります。
今回、買ったのはこちらの4品。焼き菓子、生菓子などバリエーション変えて購入。
まずは「初桜」。名前がいいねー。
羽二重餅の中は白あん。羽二重は桜と言いつつも、雪のようにふわっと口の中で溶ける。
白あんも上品でコクのある甘さがさすが。
「塩芳軒」に行ったら必ず食べたい名物「聚楽」。
「塩芳軒」が豊臣秀吉が建てた城郭「聚楽第」の黒門のあたりにあるのでこの名を付けた。
まー食べた感想は超上品なあんぱん?なのですが笑。
わらび餅。中を割ってみると、ぷるぷるの餅と餡の間にわらびのエキスがたっぷり入った層がありました。
どれも一瞬で食べてしまう。
こちらも名物「久里最中」。刻んだ栗が入ってます。
サクふわっとした最中と餡のねっとり感が合う。
「塩芳軒」のお菓子でとにかく思うのは餡の美味さ。
さらりとしてるのにちゃんとコクがある感じ。
個人的には白あんが美味い。
これは季節ごとに、いや、月ごとに通っちゃいそうです。
御菓子司 塩芳軒
京都府京都市上京区黒門通中立売上ル飛騨殿町180
075-441-0803
9:00~17:30
定休日:日曜・祝日・月1回水曜日(不定)