京都のカフェはおしゃれです。華やかなおしゃれ、というよりはなんだか求道者のような、
ミニマルで無駄を削ぎ落としたようなおしゃれと言いましょうか。
茶道のメッカでもあるので、喫茶文化に並々ならぬこだわりがある気がある気がします。
そのうちの一軒がこちら「二条小屋」。
その名の通り小屋です笑。一軒家カフェというと、広々とした町家をリノベーションしたのを想像しがちですが、
どうですかこの六畳一間の昭和?ファンタジー?不思議な時空の間のような佇まい。
場所は東西線の二条城前駅徒歩1分。
細い路地を入った奥に突如現れます。
入り口、むっちゃ民家。
借金の取り立てに来た気分です。
が、中入るとおしゃれー。
ミニマルな作りがまさに現代の茶室のよう。
いやーおもしろい。
飾らない質素な作りが利休好みの現代版ワビサビを感じさせます。
利休が生きてたら、一体どんな評価を下すのかなー。
丿貫なら?古田織部なら?武野紹鴎なら?細川忠興なら?
とコーヒーを待つ間、勝手に空想が始まってしまいました。
基本スタンディングです。
奥には雰囲気のあるレトロなスピーカー。
壁紙が剥がれてるのも、もうワビサビ。「二条庵」という名前の現代の茶室です。
人気出て、あっさりと移転して普通のビルの路面店とかにならないでほしいなー。
ぜひともこのこだわりを貫いてほしいです。
コーヒーへのこだわりもすばらしく、一杯一杯、ちゃんと目の前でドリップしてくれます。
注ぎ終わるとつい会釈してしまう。
この感じも茶道みたいです。
酸味爽やかな淹れたてコーヒー。
朝ごはんを食べずに午前中に行ったのですが、それでもスッと胃の中に落ちていく軽やかさがいい。
そこまでお腹空いてなかったから食べませんでしたが、メニューにはホットサンドも。
さらにはお酒も置いてます。夜はちょっとバーっぽくなるんでしょうね。
仕事帰りの、夕飯前の一杯をここで飲むのは気分よさそう。
うーんいい朝コーヒーだなー。
目が覚める。胃も覚めてきた。なんだか健康的になった気がする。
器もいいですねー。
呑み終わった後、「けっこうなお手前で」と心の中で呟いてました笑。
珈琲 二条小屋
京都府京都市中京区最上町382-3
090-6063-6219
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