京都の洛西、夏は「蓮の寺」として名高い「法金剛寺」は、紅葉の秋もまたオススメです。
京都の中心地からちょっと離れてるため、ほとんど拝観者もおらず、じっくり紅葉を鑑賞できます。
「法金剛寺」への行き方は、山陰本線の「花園駅」下車徒歩5分ほど。
クルマなら駐車場もあるのでラクです。
そんなに有名なお寺じゃないですが、本尊の阿弥陀如来は国宝です。
もみじも好きですが、実は地味に好きなのがツツジの紅葉。
法金剛寺のツツジはなかなか見応えあります。
宗派はちょっと珍しく律宗。
戒律を重んじ、それを実践しよう、という宗派です。
日本に持ち込んだのは急に有名人、鑑真です。
なので総本山は唐招提寺。
もともとは平安時代の貴族の山荘。
境内の庭園にある「青女の滝」は日本初の人工滝だそうです。
行ったのはとある年の11月30日。
この年は夏の暑さがけっこう長引き、紅葉の色づきも遅めでした。
が、さすがに11月30日はちょっと遅かったかな。
見ごろのピークは11月27日くらいだったでしょう。
夕方の16時ごろに拝観。
このあたりは西日のイメージが強い。
京都の西側でここより西に大きな建物もないので、ダイレクトに西日があたるエリアなんです。
というわけで西日がダイレクトに紅葉にあたり、燃えるような紅葉を楽しめます。
ちょっと洗練された都の紅葉というよりは、里山の紅葉といった趣が。
境内は大きな池がシンボル。
夏はここに蓮の花が咲き誇ることでしょう。
鴨が二羽、優雅に泳いでいました。
ほのぼのだなー。
お庭から建物へ。
だーれもいない。
誰もいなくてこれだけ広い境内を持つお寺ってちょっと怖い。
ちょっと来るの遅かったけど、きれいな落ち紅葉を見られたのはうれしい。
ところで、もみじと楓の違いって知ってますか?
分類上はどちらもほぼ同じ植物なんですが、便宜上、葉の切り込みが深いのがもみじ、浅いのが楓、とされています。
例えばイロハモミジはもみじ、カナダのマークみたいなのが楓です笑。
ま、なので京都はほぼもみじでしょう。
一人でサクサク落ちもみじの小道を歩く。
いやー詩的な時間です。
特に何も名文、名句は思いつきませんが笑。
このあたりはすぐ近くに妙心寺、ちょっと離れて仁和寺など有名観光地が多いので、
そのついでにひょいっとのぞくといいでしょう。
人気の大寺院で人にもまれた後、こちらに来るとホッとする紅葉散歩が楽しめます。
法金剛寺
京都府京都市右京区花園扇野町49
075-461-9428