京都は洛北、皇室とゆかりの深い「曼殊院門跡」。「門跡」の意味は皇室の人が住職をしているお寺のこと。
なので「門跡」と付くところはどこも豪華で敷地が広く、お線香臭さがなく、むしろ邸宅のようです。
京都市街から離れ、人家もなくなったあたりで突然城郭のような立派な塀と石垣が。
苔の上に落ちた紅葉がもうすでに優雅です。
曼殊院門跡への行き方は、京都駅から市バス5番、「一乗寺清水町」下車徒歩20分!
遠いです。まーだからこその穴場なんですが。境内も広く、混む感じがなくていい。
電車なら叡山電鉄「修学院駅」下車、徒歩20分。
それほど超穴場ってわけじゃないですが、やっぱりここまで来るのは大変なので、人がまばら。
比叡山の麓に位置するので、まわりの山っぽい紅葉も必見。
ゆったり紅葉散策できます。
行ったのはとある年の11月28日。
洛北なので盛りはもうちょっと早かったかも。
が、落ち紅葉が堪能できてこれもまたいとをかし。
塀はいいから、いい加減中入ってよ、と思われるかもしれませんが、
実は曼殊院で一番好きなのはこのあたりだったりして笑。
苔の緑、紅葉の赤、黄色、塀の白、瓦屋根の灰色、配色きれいじゃないですかー。
あと石垣も。
層になってるのがまた優美。
そう言えば、2006年の「そうだ 京都、行こう」キャンペーンのポスターもこの塀の外からのカットでしたね。
さすがに中に入ります。
曼殊院門跡の歴史や見どころについては、以前のブログ記事のコチラを。
今回は紅葉に特化していきます。
「三千院門跡」「青蓮院門跡」もそうですが、「門跡」の庭は「枯山水と巨石」のカラカラスタイルじゃなく、
必ず苔や緑を配してる。なんか決まりでもあるのかなー。
まーこっちのほうが優雅です。求道者的なストイックな感じがなく、ガーデンって雰囲気。
砂を敷き詰めてるので、たまにゴルフ場に見えなくもない笑。
庭に出て遊ぶ、なんてことは当然しないので、必ずこういうテラス席みたいなところがあります。
ふと思うけど、京都にお寺はたくさん残ってるけど、貴族の邸宅で残ってるとこなかなかないですね。
なので、「門跡」は貴重な建築と言えるかも。
雨の日に来るのも乙でしょうなー。
軒下を伝う雨露、シトシトと音もなく白砂に吸い込まれる雨、風流でしょうね。
落ち紅葉も雨に濡れたらもっと艶めきそうですね。
京都は雨も似合う。霧の都ロンドン、ならぬ雨の都、京都、ってのもアリかもです。
曼殊院門跡
左京区一乗寺竹ノ内町42
075-781-5010
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