桂離宮案内、中編です。今回は桂離宮を代表するモダンな茶屋「松琴亭」、
小ワザが光る「笑意軒」などを紹介していきます。
桂離宮はさながら、日本家屋のテーマパークのようです。
回遊式庭園らしい池。手前にあるのは洲浜と呼ばれ、海岸を表現しています。
真ん中の大きな石橋は日本三景の一つ、天橋立を表現。
スコーンと抜けた空が気持ちいい。
桂離宮は創建以来、一度も火災に遭ったことがない。
作られた当時の建築、庭園を今に残すという点でも非常に貴重です。
池の向こうには茶屋の「松琴亭」。
田舎風の茅葺き屋根。いろいろな日本建築を見ることができます。
外観は田舎風ですが、中はさすがの洗練さ。
漆喰壁、畳、襖、障子、縁側、などなど、シンプルに見えてたくさんの要素、
それぞれの素材で作られているのが日本建築の美。
まさにそれをこの茶屋だけで感じられます。
落ち着いた藍色と汚しのかかった壁。
ダメージ加工のジーンズがかっこいい、日本ではその価値観、ずっと昔からあったようです。
曲線がない空間。
白と藍色の市松模様は桂離宮のモダンさを代表しています。
夏は涼しくていいだろうなー。
京都の建物はとにかく夏暑いので、涼しさに重点を置いてます。
冬は火鉢や着込んでなんとかなるけど、暑さはどうにもならん、ということだそうです。
ちなみに、手前の穴は囲炉裏。
囲炉裏の上に棚があるのは相当珍しいそうです。確かに。
手前の縁側にある穴は台所。
茶屋にここまで本格的な台所があるのは珍しい。
茶屋だけどもうちょっとで住めそうです。あとはお風呂があれば住みたい!
松琴亭から古書院を臨む。
貴族たちがこの池で優雅に舟遊びをしたんでしょうなー。
松琴亭の隣りの丘の上にある「賞花亭」。
このフォント、ものすごい好き。
こちらは「園林堂」。仏持堂で桂離宮では異質なお寺建築。
いまは中に何も置いてないそうです。
お堂の前の橋もそうですが、桂離宮の橋はだいたいアーチ状。
その理由は舟遊びをして、橋の下を舟が通るため。
貴族って意外と子供?笑
あまり外に出られない、がお金はある、そして童心ってなんだかマイケル・ジャクソンみたい。
灯籠もたくさんあります。
これは小さくてかわいい。
なんとなく「トランスフォーマー」とかに出てきそうな笑。
こちらは「笑意軒」。
建物名は李白の句から。
「笑意軒」の字体もおもしろい。
こんなに昔の日本にフォントがあったんだな笑。
「笑意軒」というだけあって「軒」が印象的。
これだけ軒が広かったら、雨の日も居心地いいだろうな。
石庭を作るわけでもなく、なんだか斬新な軒下。
このあたりが雨に濡れた風情もよさげ。
室内の奥は林と水田。当時からこの景色は変わってないそうです。
ぬあー寝そべりたい!
桂離宮
京都府京都市西京区桂御園