京都は仕出し屋さんがいまなお多く営業しているエリア。
仕出し屋さんとは、宴会やお茶遊びなどで、食べ物を作って持ってきてくれる営業形態のこと。
今でいうデリバリーお弁当屋さんです。
当然、お茶屋さんが多く残っている京都だからこそ、ニーズがあるってわけです。
なかなか日常生活で、宴会をして、仕出し屋さんに頼むっていう豪勢な宴会ないですからね。
お弁当屋さんと違うのは、やっぱり、そのクオリティ。
「お弁当だからこんなもんだよね」では、旦那衆は納得できません笑。
ちゃんと一品一品、料理人が腕を奮って作ったものを詰め合わせないとぶーぶー言われちゃう世界です。
そんな仕出し屋の一つが「ふじ亭」。
場所は丸太町駅から徒歩7分くらい。
このあたりは静かな住宅街ながらあちこちに名店があるエリア。
品のあるエリアです。
もうひっそりと。
鄙びた雰囲気ぷんぷんで、実はずっと気になってました。
老舗オーラもすごく、めっちゃ高いのかなーと思って店先に掲げられたメニューを見ると、
「京風弁当」1210円
「天ぷら定食」1320円
「うな重」1540円
うん、イケる!笑
店内。奥の方の調理場からは声が聞こえますが、お客さんスペースは静か。
そう、誰もいませんでした笑。
やっぱり仕出がメインで、来客は少ないみたい。
これって穴場?
二階もある模様。
宴会をこちらでやることもできるのかな。
さて、京風弁当。
実は頼んだのは息子。
子供的にはもちろんハンバーグやチキンライスなんてのが大好物で、和食を見ても全く心が動くタイプじゃないですが、
パクパク流れるように、お刺身、ごはん、玉子焼き、ごはん、煮物、ごはんと食べていくのを見ると、
美味しいんでしょう笑。
自分はと言うと、うな重。
ま、いわゆるうな重とは量が違いますが笑。
お弁当ですからね。
焼き、より蒸しが強い、感じのうなぎ。
とてもやわらか。これはお年を召した方にも重宝されるんじゃないでしょうか。
と、東京では見かけない小鉢が。
え、実山椒がこんなに。
これってかけろ、ってこと?
山椒LOVEな京都らしく、山椒の粉がたっぷりかかってましたが、
そこへさらに実山椒をこれでもか!とかけてやりました。
うん、美味い。こんな食べ方、東京ではないなー。
うーん和食って気持ちいい。さっぱり。そして満足。
町家をリノベーションしたおしゃれな創作和食のランチ、って言うのも京都にありがちなランチですが、
京都観光上級者ならば、あえて地元の人が食べてるランチ、いや、京都人でも知る人ぞ知る的な、
仕出料理をお店で食べる、と言う技ありなランチ、ってのもいいんじゃないでしょうか。
ふじ亭
京都府京都市中京区竹屋町通富小路東入魚屋町439
075-231-2229
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