東福寺、その3は重森三玲の石庭。昭和を代表する庭師です。
松尾大社の庭も手がけるなど、たくさんの作品を残していますが、まー重森三玲の代表作と言えば、
やっぱりこの東福寺の方丈庭園でしょう。正式名称は「東福寺本坊庭園」。
「方丈」というお寺におけるもともとは僧侶の住居、その後応接の間としての役割を果たすようになる。
その「方丈」をぐるりと東西南北囲むように庭が配置されているのはかなり珍しい。
というわけで、まずは「南庭」から見ていきましょう。
渡り廊下から見る南庭と方丈。切り立った石組みが立派。
砂が渦巻いてます。川の流れ、というか海っぽいっすね。
お寺の渡り廊下のちょっと浮いた感じが好き。枯山水じゃなく、ほんとにここを水で満たしたくなる。
方丈前の庭って一応玄関みたいなのあるよな。あそこの扉が開く時ってどんな時だろう。
出ました! 市松模様。サツキの刈り込みで表現してます。大胆な庭造りですねー。モダンです。
西庭。別名「井田の庭」。
井田の庭の奥には天通橋。新緑の木々がモコモコとした雲のようで、
まるで寺自体が空中にあるかのような気分になる。
西庭から北庭に向かう途中には、せり出した物見台のようなテラスのようなスポットが。
まさに浮いているよう。緑が目に染みるー。
東福寺は広いので、ぜひここで一休みをオススメします。
涼風の曲がりくねらずきたりけり。
出ました! 北庭の市松模様! これは有名です。古いお寺でこの現代アートのような大胆な庭。
しかも石と苔で表現するとは。イギリスのガーデニングにも通じるポップさもあり。
瓦もまたいいアクセント。整然と綺麗に並ぶグレーとグリーンのスクエア、スクエア。
フラットな石のスクエアとモコモコっとした苔のコントラストがおもしろい。
惜しむらくは天気が良すぎて日向のところが茶色に。。。これは来る日を選びたい。
最後は東庭。もうなんかモダンアートって感じっすね。
東福寺
京都市東山区本町15丁目778番地
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