京都にある世界遺産の一つであり、阿弥陀三尊像などの国宝も擁す仁和寺。
京都を代表するお寺の一つです。
仁和4年(888年)に創建され、現在は真言宗御室派の総本山。
宇多天皇が法皇となり、以後皇室出身者が住職を務める格式あるお寺。
「御室」という名前は、宇多天皇が寝起きした部屋を作ったのでその名がつきました。
いまはこの辺りの地名にもなっています。
ちなみに電気機器メーカーの「オムロン」は、創業の地がこの辺りだからです。
さて、仁和寺。
まず目を引くのはこの巨大な二王門!!
京都三大門の一つ。ほかの二つは南禅寺山門、知恩院山門です。
いやーデカイ。圧倒。
なんでまたこんなにデカく作ったんでしょう。
江戸時代初期の建立。
仁王様がいらっしゃいます。
仁王様は金剛力士とも言います。
とにかく悪を退治してくれるイメージです。
二王門をくぐるとそこは広々とした空間。
さすがに敷地面積が広い。
春は御室桜というここでしか見られない桜があり、お花見で大盛況となる。
背が低く、しかも開花が4月中旬と遅く、かなり不思議な桜。
京都のお寺では珍しく、飲食しながら見られるのもすばらしい。
まずは「御殿」に入りましょう。
さすが格式高い寺院。檜皮葺きの屋根などどことなく雅な雰囲気。
まず目の前に広がるのは「南庭」。白砂がきれい。
勅使門や二王門が見える、仁和寺の撮影スポットの一つ。
しかし庭への階段があるのをみると、降りたくなる!
白砂の上をザッザッと歩きたい衝動を抑えるのに必死です。
白書院。とにかく絢爛豪華。
こんなところでほんとに修行になるのかなー。
滝に打たれたり、火の上を歩いたり、そういうの一切してないでしょうね。
個人的に、仁和寺だなーと思うのはこの「御殿回廊」。
映画「大奥」のワンシーンに使われたりと、ちょいちょいフィーチャーされてます。
仁和寺はけっこう時代劇のロケ地に使われることも多く「るろうに剣心」なんかもロケ地として使用。
右に左に、そして奥にも渡り廊下。
ここは楽しい。
子供は走り回りたくてうずうずしだす始末。
こちらは「北庭」。優雅です。
ここで修行した、というわけではなく、ここで寝泊まりして、
すぐ近くのお寺の方に行ってお経をあげたりした、ってことなんでしょうね。
でないと、五重の塔が見えたりして優雅過ぎますもん。
こちらも仁和寺有数の撮影スポットになります。
池や白砂、そして植木の配置も見事。
瓦屋根は使わず、檜皮葺き。上品なお寺です。
金箔が施された優雅な襖、そしてこの天井の形は高貴な人の部屋。
さすが皇室出身者が住職を務めるお寺です。
渡り廊下が入り組んでいてまるで迷路のよう。
子供ならずともワクワクします。
起伏のある地形も渡り廊下あり。
絶対に地上にはおりないぞ! というもはや固い意志を感じます。
御殿を出るとまず気になるのがこの五重の塔。
高さ36メートル。江戸時代初期の建造。
金堂。さりげなく国宝です!
江戸時代初期の建造で、現存する最古の紫宸殿。
当時の宮廷建築を伝えるものとして国宝に指定されています。
というか、お寺の中に紫宸殿があるんですね。
御影堂。弘法大師と宇多法皇の像が安置されてます。
内裏の清涼殿の一部を賜って建造されています。
あちこちに天皇家とかかわりが強いお寺ですね。
仁和寺
京都府京都市右京区御室大内33
075-461-1155
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