20世紀を代表するアーティスト、奇才・岡本太郎。
大阪万博のシンボルと言える「太陽の塔」は21世紀の現在でも見ることができます。
有名なので写真などでも見ることができますが、肉眼で見た時のスケールのデカさ、さらには、
内部に入った時に感じる岡本太郎の情熱など、ぜひとも実際に見にいってほしいアート作品です。
まず場所ですが、大阪モノレールの「万博記念公園」にあります。
このあたりは「ららぽーとEXPOCITY」という巨大ショッピングモールもあり、1日中遊べます。
もう見えてますね。
さて、予約方法について。とっても簡単です。
まずはこちらの「太陽の塔」オフィシャルサイトへ。
https://taiyounotou-expo70.jp/reserve/
ここでアカウントを作り、空きの日時を確認、申し込むのみです。
大人一人720円。
前日から120日先まで予約できます。
クレジットカードから引き落としされます。
こちらが万博記念公園。これはこっちだけでも1日中遊べる。
ていうかここで大阪万博が開催されたのかー。感慨深い公園です。
おおーー「太陽の塔」。入館しなくてもそのすごさがわかります。
え?想像よりめっちゃデカい?
実は15メートルくらいかなーとかってに思ってました。
というのも東京の青山など、ちょこちょこ岡本太郎作品をみてたので、それよりちょっと大きいくらいかなーと思ってたら、
なんと70メートルもあるんですね!!
これは圧巻です!! 人類史上、こんなに大きな個人の美を体現したアート作品あるんでしょうか?
ピラミッドはお墓だし、東京タワーは電波塔だし、アートというか別の使用目的があるし。
単独の個人の想いを反映した建造物はこれが最大なんじゃないでしょうか。
なんかウルトラマンのようにも見えるしカオナシのようにも見える。
不思議だ。そしてなんか異様だ。
裏面にも顔があります。こちらの顔は過去を表現、頭の金色は未来を、正面の顔は現在を表現しているそうです。
いよいよ中に入ります。真下から太陽の塔を仰ぎ見る。
現在の顔と未来の顔を同時に見上げる。
未来が神々しく金色に輝いてるなんて、なんかいいですね。
太陽の塔のスケッチも飾られています。
それにしてもなんでこんな形してるんだろうなー。
縄文土器やお面が展示されています。
パリに行った岡本太郎はそこで世界のアートに触れ、ピカソに衝撃を受けたそうです。
そして自分も強烈なアイデンティティがほしい、と悩んでいた時、縄文土器を見て衝撃を受けたそうです。
それが日本人としてのアイデンティティを呼び起こしたんでしょうね。
この時代、建築の世界でも縄文文化がちょっと流行りましたし、そういう時代だったんでしょうね。
こちらは第四の顔。大阪万博当時も地下展示室があり、そこに飾られていたそうです。
いよいよ塔の内部へ。
って、えーーー!? こんなんなってたの?
外観からは想像もできないビジュアル。
なんだか巨大の生物の飲み込まれたみたいです。
巨大生物のヒダのような不思議な形。
アート作品なんですが、どことなくパビリオン感もありますね。
ダーウィンの進化論のように、上に登って行くほど、恐竜、やマンモス、さらには類人猿がいて、
地球の生物の進化を表現しています。
もちろん階段です。
実は写真を撮っていいのは下の階のみ。
太陽の塔の腕の部分なんか、内側から見ると圧巻です。
よくこれ50年くらい前に作ったなー。それも個人の頭の中にできたアイデアを形にするなんて。
国家プロジェクトか、ってくらいスケールでかいのに。
上のほうに行くと、ゴリラの顔など、装飾が落ちて、中のメカニックが見えてるとか、
けっこう時代を感じさせる演出も。
昭和という時代、大阪万博の熱狂、岡本太郎の戦い、などいろいろ考えさせられる回顧展、と言えるでしょう。
太陽の塔
大阪府吹田市千里万博公園1−1
06-6877-7387