祇園のメインストリート、花見小路通りから外れて、一気に観光客がいなくなる通りにある「祇園 丸山」。
ミシュラン2つ星、食べログ京都ランキングでも50位、4.07点という高得点。
京都を代表する名店と言っていいでしょう。
個室が多く、子供連れOKなのもありがたい。
いかにも祇園らしいいい感じの小路に「祇園 丸山」はあります。
平日のランチにて来訪。典型的な祇園スタイルのお店。
なかなか大きな建物。これを維持するだけでも大変そうだなー。
入り口入るとすぐカウンター。
静謐な雰囲気がいかにも美味いもんを食べさせてくれそう。
今回は子供連れなので、個室にて。
おお、なんかすごいお忍び感。
昼間なのにこの暗さ笑。
舞台演出のように、雰囲気作りにも気を使ってるのがわかる。
掛け軸、床の間も凛としてる。しつらえが上品。掛け軸をよく見ると。。。
ほんわかしたかりん?洋梨?の絵。その器を見ると。。。
その横にある器と同じ。気が利いてるねー。
障子を開けるとお庭。スッキリしてる。侘び寂びと秩序が同居した感じ。
で、まずは生姜茶から。これでもかと生姜の風味。そして予想以上に甘い。
あんまり甘いの好きじゃないけど、このお茶に関しては確かに甘いほうが美味しい。
まずは京都のお酒、「玉乃光」をいただく。
甘すぎず辛すぎずのいい塩梅のお酒。胃がリラックスしていくのがわかる。
柿の上にあるギンナンの渋みと合う。
柿を開けると、中には白和え。
柿の身も入って和菓子のような上品な甘さがいい。
続きましてお椀。鴨そぼろしんじょ。
まーお出汁の味が上品、祇園味。
味が薄いわけじゃなく、しっかり味わいがある。
まったく、この味にたどりつくまで相当修業する必要があるんだろーな、と想像してしまう味。
お造り。鯛と鰤。アミノ酸の美味みがー!!
鰤はなんかマグロの大トロのようだった。
食べ物を食べ物で例えるのはよくないと思いつつ、本当にそう思ってしまったので。
もちろん、風味は鰤だけど。
鯛はシコシコムッチリ。一切れでお椀一杯分の出汁が出るんじゃないかってぐらい味わい濃厚。
焼き物は鰆。
鰆と書くだけあって春が旬と思われる鰆ですが、寒鰆と言って、実は産卵前の脂の乗った鰆も旬。
で、実際、脂が載って身もぶりん、と弾力があって美味かったー!
甘辛いタレも、甘すぎず、しょっぱすぎず、この上なく上品。すごい塩梅だ。
子供はこのタレに魚をグリグリつけて食べてた笑。
松ぼっくりみたいな器がかわいい。。
開けるとうどん。うーんとにかく出汁がヤバい。いつまででも飲んでられる出汁だ。
煮物。こっくり味。まったく型崩れない外観なのに、食べるとホクホク、しっかり中まで火が通ってる。
野菜の食感の違いが楽しい。
ご飯。土鍋で炊いたご飯。おコゲとかはなく正統派。
ここまでの「祇園 丸山」の美意識として、なんかおコゲとかなさそうだなーと思ってたらやっぱり笑。
ご主人なんかすごい美意識高そう。汚れとか我慢ならぬ、感じ。
鉛筆とかも常に削ってとんがってないと気がすまないタイプかな笑。
いや素晴らしいんですけどね。
最後は水物。りんごのゼリーとか入ってます。さっぱり。
とにかく上品、って料理でした。
が、正統派な感じで、サプライズはあんまりないかな。
と、量的にもちょっと物足りなかったー。
これは母(60代女性)も言っていたので全体的にそうなんだと思う。
最後のご飯のお代わりでなんとかお腹一杯にできるけどね。
と、もう一つ残念なことを言うと、とにかく一品、一品の間隔が長い。。。
10分ぐらい空いちゃってたんじゃないかな。
入店してから出るまで、2時間10分かかった!
ゆったりとおくつろぎください、と言うことなのかも知れないが、せっかちな人間には長い。
まー好みによるんかな。。
祇園 丸山
京都市東山区 祇園町南側 570-171
075-525-0009
11:00~13:30(L.O)
17:00~19:30(L.O)