京都、祇園と聞けばなんだか敷居が高そうですが、「祇園まんま」は料理は本格派ながら気軽に入れる良店。
なんで入りやすいんだろ? たぶん最近できた店、主人も若いので、なんとなく、
「お互い、まだ祇園初心者ですもんね?」と共感できそうだからかも笑。
ちなみにご主人の出身は岐阜の料亭の名店だそうです。
そのあたりも祇園初心者を安心させます。
さらに店構えも真新しく、老舗の仰々しさがないからかも。
と言いつつ、その実力は折り紙付き。2020年のミシュランビブグルマンにも選出されています。
場所は祇園のど真ん中、祇園四条駅から徒歩8分くらい。
店内もすっきり開放的。カフェ的な開放感。ランチは気持ちいい。
このあたりも気軽な印象を受ける理由かも。
奥には囲炉裏のような炭火焼のエリアが。なるほどこれは焼き物が期待できます。
いきなりのお食事!
これは珍しい。と言いつつ懐石の作法に、最初にあたたかいおかゆのような白米でお腹を温める、
というのがあるので、それに則ってるんでしょう。
ベビーコーンのお味噌汁も軽やかでいい。
ちゃんとした茶懐石の中に、今っぽい感性、伝統に縛られすぎない遊び心を入れてくる感じです。
子供にはこちらの定食。これがまた大人でも全然美味い!(あ、ちょっと子供からもらいました)
正直、いつも思うのですが、和食のお店の子供用にちょっと洋食風にした御膳、
毎回ちょっと羨ましくなるくらい美味いんだよなー。
和食の技術を洋食にうまいこと活かした料理で。
このメニュー、どの和食店もランチに出してほしい!
そしてこれ美味かったなー。
海苔と梅がいい。
お椀。菜の花など春の山菜に焼き魚。
お椀に焼き魚を入れてくるあたり、完全に「ウチは焼き物がウリです」という意志が感じられます。
焼き味の香ばしさが汁に広がって確かに美味しい。
焼き物はレンコン。そうきたかー。
噛むとコクっとした食感で、中がホクホク。野趣あふれる味わい。
揚げ物は蕗の薹だったかな。カリカリ。シャクシャク。食感がいい。
お魚くるくる巻き。
表面だけサッと炙って、皮と身の間の脂がジュワッと。
白身のあっさりとした味わいにゴツい焼き味が合う。
土鍋で炊いたご飯に白湯をかけて。
ここも土鍋のコゲ味が湯に広がってます。
ご主人、めちゃくちゃ焼き味、コゲ味好きですね笑。
このご主人が作る焼肉屋さんも行ってみたい。
甘味も滋味あふれる。
こういう小皿いいな。
さっぱりと抹茶でシメます。
ごちそうさまでしたー。
祇園らしい本格和食を感じさせながらも、自由闊達な素材選び、調理法をぶち混んでくる感じが好感を持てます。
もう5年くらいしたら、ミシュラン星くらいいっちゃうんじゃないでしょうか。
ちなみにランチは茶懐石コースのみで3500円。お値段的にもいい。
そのうち予約が取れない、お値段5000円〜とか全然ありそうです。
まだまだ伸び代を感じさせるお店でしたー。
祇園まんま
京都府京都市東山区祇園町北側347-108 楽宴小路内
075-525-8567