京都の紅葉で穴場は?と聞かれたら、個人的に真っ先に思いつくのが「妙覚寺」。
ありがたいことに知名度が低く、まだまだ観光客が少ない。
永観堂や南禅寺のように、豪華絢爛な紅葉というわけじゃないですが、
プライベート紅葉、と言いたくなるような、ひっそりと自分の庭の紅葉を眺める感じが魅力です。
妙覚寺への行き方は烏丸線「鞍馬口駅」より徒歩10分。
この辺りは昔ながらの住宅街、さらには茶道文化のエリアもあったりでなかなか歩いてて楽しい。
境内は意外に広く、駐車場もあるのでクルマで来るのもあり。
駐車場からすでにこの紅葉。期待以上。
建物内も意外と広い。
でも人いない。
ありがたやー。自由にあちこち歩き回れる。
一番の見どころはやっぱりこの庭でしょう。
枯山水のような石を敷き詰めた庭が多い中、こちらの庭は珍しい。
苔の地面に楓の木が林のように。
この日は雨。シトシトと静謐な空間。
苔の緑の上に紅い紅葉が散りばめられた色彩がきれい。
いや、何時間でもいられる。
瓦と白塀もシンプルでいい。
箱庭感がありつつもヌケのある空間。
降り立ちたいけどダメですよね。
まーここから座って眺めるのがベストなんでしょう。
お堂の中ではアート展示も。
意外に堅苦しくなくかつ前衛的なお寺。
割と作りが新しいので、そんなに歴史は古くないのかなーと思ってたら大間違い。
なんと、織田信長の京都の定宿だったという、由緒正しきお寺。
ほかに足利義輝(将軍!)や伊達政宗も。
もはや現代のリッツ・カールトン、フォーシーズンズ並の超高級ホテルじゃないですか。
信長が京都に来た20数回のうち、18回はこちらのお寺に泊まったとのこと。
本能寺にはわずか3回しか泊まっておらず、そこで本能寺の変に遭っていたとは。
いつも通りこの妙覚寺に泊まっていたら、もしかしたら歴史が変わったかも知れませんね。
あ、でも本能寺の変の時、こちらのお寺には織田信長の嫡男、織田信忠が泊まっていたそう。
うーんとなるとこっちもしんどいか。
てなことも考えながらふらふらとお寺の中を見て回る。
まー秀吉がその後、区画整理をして、元々のあった場所からは移動してるけど。
紅葉は見事、かつ、ゆっくり見られて、歴史的興味もそそられるいいお寺です。
いつ有名になってもおかしくないので、まだ知られていない今のうちにどうぞー。
妙覚寺
京都府京都市上京区上御霊前通小川東入下清蔵口町135(新町通鞍馬口下ル)
075-441-2802
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