京都人は京都の紅葉の名所にはあんまり行かない。というのも観光客が多いーー。
紅葉の時期になると、うーんまた交通がマヒする季節がやってきたなーという感じ。
市民の足のはずであるバスは1時間遅れは当たり前、つまりアテにならなくなり、
道路は渋滞でクルマはしんどいなーとなる。
では、京都人は紅葉に行かないのか、というとそうでもない。
名所も平日のライトアップなど、比較的空いてる時間を狙ったりする。
紅葉の名所、南禅寺だって平日の夜なら、なんとか空いてる。めちゃ寒いけど。
では昼間はどうするか、っていうと、有名寺社仏閣を避けてなんとか紅葉楽しんでます。
例えば「京都府立植物園」。もうお寺の瓦屋根と紅葉、みたいないかにも京都らしい風情がない代わりに、空いてます。
昼間はここでピクニック感覚でランチ食べてー、広場で子供と遊んでーなんてしながら紅葉を見ることができます。
一挙三得くらいある、京都人憩いのスポットです。
お寺の瓦屋根や神社の鳥居がなくたって十分きれいなんです。
しかもこの光景が京都の街のど真ん中から電車でわずか10分も行けば着く手軽さ。
この自然との距離の近さこそ、京都らしい紅葉と言えるんじゃないでしょうか。
行ったのはとある年の11月28日。
落ち紅葉もきれい。
見頃を2、3日に過ぎたかもしれませんが十分堪能できます。
実はこの年は11月17日にも紅葉を見に来てます。
17日は早かったけど、それでも紅葉以外でも十分楽しめるのがいいところ。
どこまでも続く森。
植物園の鬱蒼としげる森、湖畔を歩くのは気分いい。
どこを見ても、紅葉、紅葉、紅葉。
赤い世界。
さて、この「京都府立植物園」で一番好きな紅葉は夕暮れ。
もうちょっとしたらいい感じになってきます。
それまでは子供と鬼ごっこしたり、隠れんぼしたり自由に楽しみます。
子供を探してるフリしてちょっと紅葉見たり。
深い森の方を探しに行ったり。
鳥居の方へ探しに行ったりして、
16時30分過ぎ。
枕草子の「秋は夕暮れ」を体感することができます。
この辺りは隣は鴨川だし、高い建物がなく、夕日がバッチリ感じられます。
さらには、池に反射する夕日、その下からの光がより一層、紅葉を光らしめ、美しさ倍増です。
意外にも京都らしからぬ場所で、平安時代の京都人の気持ちに共感することができるのでした。
京都府立植物園
京都市左京区下鴨半木町
075-701-0141
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