「祇園祭」④ 後半戦、後祭・屏風祭りの楽しみ方
祇園祭が盛り上がる前祭、前祭の山鉾巡行が終わり、7月後半は半世紀ぶりに復活した後祭(後祭)が始まります。
前祭で十分祇園祭のお祭り気分を味わったので、後祭はちょっとゆったりした気分に。
今回はじっくり屏風祭りを楽しみましょう。
屏風祭りは、京都の町中の旧家や商家が、自慢の家宝を家の中に飾っているので、
どうぞ御勝手に見てください、的なお祭り。他人の家を公然と覗き見するという不思議なお祭り。
この文化、関東にはないね。
北幡山。垂れ幕の紋がカワイイ。スズメ? 仲睦まじそうな鳥が二羽。山鉾ごとに紋が違うので、
装飾品を見るのも楽しい。前祭の時はそんな余裕なかったな。。
ってこれが屏風祭り。完全に人んち覗き込んでます。ま、有名な人の書なんだろうな。
鶴と龍の屏風、琴、など名はわからないけどスゴイんでしょう。
だって、絨毯が鍋島緞通。佐賀鍋島藩が将軍家に献上した敷物で、一枚100万円のものもあるとか。
それがびっしり敷き詰められている。。うなってるなー。
鳥の紋の提灯もカワイイ。ってあれ? 幕の鳥と提灯の鳥種類が違う。
首の長さがちょっと違うし、スズメとハトに見える。
こっちも鍋島緞通。そういえば「俵屋旅館」も鍋島緞通けっこう使ってたな。京都で流行ってる?
こちらでは奥の方で、家の人が食事中。なんだこの見て見て感。
ていうか広いしかっこいいし、羨ましい家。
こっちはミニ山鉾。みんな屏風持ってるねー。奥まで続いていくーー。
京風小物の店先には山鉾のミニチュアをディスプレイ。どこを見ても祇園関連のグッズばっかり。
さて、後祭には見るべき山鉾があります。「大船鉾」です。なぜなら長らく休んでいた鉾で、
2014年に150年ぶりに復活したという伝説の鉾だからです。
応仁の乱、そして150年前の蛤御門の変の計2回も焼失するというちょっとかわいそうな鉾。
ていうか焼失理由が歴史的事件って。。
出ました!「大船鉾」。よっ!待ってました、千両役者!って感じです。
これを以前に見たことある日本人が、幕末、文久年間の人っていうのがすごい。
いきなり幕末の人とつながったような気分させられる。ロマンだなー。
実は後祭も半世紀ぶりの復活で、その理由がこの「大船鉾」が復活したから。
言わば、祭一個分の価値があるってことだからスゴイ。
形もその名の通り船のカタチでユニーク。これは見ておかないとですよ。
それにしても、五山の送り火でも船のカタチがあるし、京都の人は船が好きなのかな。
さて、明けて後祭の山鉾巡行。「大船鉾」は巡行の大トリを務めます。
みよ、この勇姿! これで祇園祭も終わっちゃったなー。