いかにも京都らしい桜、お花見なら【平安神宮】その①
京都のお花見、桜は八重しだれ桜が多い。
その中でも、いかにも京都らしいのが平安神宮。
八重しだれ桜の本数が多く、楼閣や殿など京都らしい建物が並び、
かつ、回遊式庭園の中に桜が組み込まれているので、
「京都に桜を見に来たなー」という感慨がわかりやすく生まれる。
地方のお花見なら、川沿いの堤防、土手、公園といったところだが、
ここは、いかにも造園した庭園の中のお花見。
京都の桜お花見の醍醐味でしょう。
ででん!!とした門構えが立派。そして異常に発色がいい。それもそのはず、平安神宮は意外に新しく、
明治になってから。天皇陛下が東京に行ってしまわれたので、京都の人ちょっと気落ちしたらしく、
このままじゃダメだ、的な気持ちで平安神宮を作ったりしたそうです。
こうやって見ると、なんだか平安時代にタイムスリップしたような気分に。
最初は作り物感があったけど、一周してなんか好きになりました。
朱塗りの柱と緑色の瓦があざやか。考えてみると平安時代っぽい建物って意外と京都って少ないしね。
本殿も立派。手前に「右近の桜」もあり。右近、左近ってのは、天皇から見て、右に見える、左に見えるってこと。
八重しだれ桜。いかにも京都らしい。と、言いたいところだが、
この桜、明治の時代に仙台市長から贈られたもの。谷崎潤一郎の「細雪」にも登場するそう。
まーでも京都は八重しだれサクラが多い。
こっちはサクラ?なのかな。
八重紅しだれ桜の回廊を歩いていく感じ。いろいろな木が植わっているので春以外もいい感じなのがわかる。
こちらも見事な枝ぶり。ピンクがあざやかー。
夜は夜でライトアップもあってそっちも良さそう。
お池のまわりも桜が見事。こっちは紅しだれ桜ではなくソメイヨシノかな。
サクラだけに気を取られていると、造園の素晴らしさを見逃してしまいそう。
池と林の間を通り抜ける回遊式庭園の上にも桜が。いい散歩。
平安神宮
住所: 〒606-8341 京都府京都市左京区岡崎西天王町
電話:075-761-0221