京都のトリックアートミュージアム、建仁寺の庭がおもしろい。
建仁寺その2です。
建仁寺は京都最古の禅寺。禅といえば、達磨。中国での禅宗の開祖です。
禅の世界観は、スティーブ・ジョブスに代表されるように、けっこう欧米人に人気。
神秘的な雰囲気すごいですもんね。東洋の、よくわからないけど、
森羅万象の真理を追求する世界、って感じなんでしょう。
実際、東洋人でもそのすごさ、よくわからない。
達磨の有名なエピソード(本当かどうかすら怪しいけど)、
王様に、「お前は何者ぞ?」と問われ、「不識(知らん)」と答えた話は、
禅の世界の代表的な世界観を表現している、みたいに語られるけど、
さっぱり意味わからん。
まー「何者かなんてことは重要じゃないんだよ」とか、
「自分は一体なのものなのか、それを探求しているところなんじゃよ」的な
意味合いで、哲学的で深い感じが「Oh! ファンタスティック!」てことなんでしょうか。
他に、禅宗必殺技に「我唯足知(我、ただ足るを知る)」なんかもあります。
こっちは龍安寺の蹲で有名ですね。
と、いろいろ考えさせられてる時点で、うまいこと禅の世界に乗せられてる気がする。
で、建仁寺ですが、当然、掛け軸は達磨だらけ。
そして、建仁寺にも、有名な禅宗必殺技があります。
それが「◯△□」。掛け軸に突然、これが書かれているわけです。
子供でも書けるじゃん、と思ってはいけません。
なんなんでしょうねー。何かを暗示してるんでしょうけど。
インドの古代の考え方で、◯=水、△=火、□=地を表している、
なんて話もありますが、「だから何?」って感じでよくわかりません。
そして、おもしろいのが、この掛け軸を庭にしてみました。
じゃん! 植木の下の◯、井戸の□、そして。。あれ? 三角どこよ??
三角は庭のある部分を上から見ると三角に区切られているそうです。
あーなるほど、上から見ると、掛け軸のように平面になるからか。
さらにおもしろい庭が続きます。「潮音庭」。四面正面の庭、と言われ、
四つの面、どこから見ても正面に見える、というコンセプトがおもしろい。
確かに。どっから見てもいい感じ。潮音という名前も合ってる。石組みがなんとなく海を感じさせ、
波の音が聴こえてきそう。
最後に小泉淳作による「双龍図」。法堂の天井画です。これも有名。
建仁寺は見どころ多い。
禅の真理はよくわからないけど、
どこかトリックアートに近いおもしろさがあって、楽しいところです。
建仁寺
京都市東山区 大和大路通四条下る小松町584
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