「京寿司」って「江戸前寿司」と何が違うの? 三条通りの「柳家本店」
三条通り富小路角という、まー京都のちょうど真ん中にある「柳家本店」。
三条通りと言えば、東海道から京に入ってくる玄関口。
そりゃー昔からの目抜き通り。今もおしゃれな店が立ち並ぶステキな通り。
そこにデンッ!と佇む「柳家本店」。
駅で言うと、京都市役所前駅から徒歩10分ぐらいか。
鱧料理、フグ、クエ料理、など高級食材を使った料理が自慢、と書いてありなかなかの名店風。
一応、「京寿司」なるものを売りの一番手に挙げてるので、寿司屋です。
で、「京寿司」って何?ってことになっちゃうんだけど、HPを見ると「そういうことじゃなくて」と思わずにいられない。
もっと素材や調理法を知りたいのだが、「ヤミ米の使用をやめ〜」的なダークサイドな歴史が書かれてる。
うーん、違うんだよなー。それ、お店的な「京寿司」の見解ね。
まー一般的には「江戸前寿司」=仕込みのある寿司。
握る前に、煮る、漬ける、酢で締める、などいわゆる「仕事がしてある」寿司ですね。
ネタ的には煮ハマグリ、マグロ漬け、コハダなど。
で、「京寿司」だけど、これはやっぱり押し寿司が一番しっくりくるなー。
「いづ重」の「上箱寿司」は雅でいかにも京寿司っぽい。
あと蒸し寿司もかなり京都っぽいですよね。「末廣」とか「乙羽」とか。
まーつまりあんまり握らない。
あとは京都市役所前駅に近い「深川丈龍」みたいに、ふわっと握って、上に一品料理みたいにネタ乗せる方式。
これはけっこう京寿司のパブリックイメージに近いんじゃないでしょうか。
華やかな感じで。フグの白子載せたりとか。
あとは、「豆寅」「花梓侘」さらには「AWOMB」の手まり寿司系。
このあたりはいかにも京都っぽいなー。
まだまだ進化しそうですね。
で、話戻って、店内入ると、いかにも昭和なお寿司屋さん。この佇まいはだいぶ好き。
古いけど、きれいにこざっぱりしてます。
平日のランチで入ると、店内には外国人のグループが一組。だけ。
あれ、全然人気ない? まーちょっと高そうだしちょっと入るの気後れするよなー。
そしてオーダーしたのが「お寿司ランチ」1500円。
サラダに味噌汁、そしてお寿司は握り4貫、押し寿司2貫、巻き寿司4貫。
うーんまあ、量的にはこれぐらいか。。ちょっと高いなー。
京都でしかも、三条通りという立地を考えれば仕方ないかー。
そして味。これまた普通ー。マジ普通ー。非常にオーソドックス。
いや、不味くはないんだけどね。。出前のお寿司のレベルって感じですかね。
お葬式なんかで、近所のお寿司屋さんに出前取る、みたいな。
やっぱ夜が美味しいのかなー。
よく大正時代からこの場所でやってこれたなーというのが本音だったりして。
常連さんが支えているのだろうか。
HPを見ると、2017年12月ごろまで改装中とのこと。
雰囲気は悪くないので、一新した「柳家本店」もちょっと見てみたい気がする。
柳家本店
〒604-8083 京都市中京区三条通富小路東入中之町23
TEL.075-221-1327