京都の紅葉の穴場シリーズその1「金戒光明寺」の奥庭「ご縁の道」
京都は左京区、くろ谷にある「金戒光明寺」。
法然がはじめて草庵を構えた土地に浄土宗の寺として建立される。
その後、幕末には京都守護職の会津藩の京都での本拠地となったため、幕末ファンには名高い。
と、いろいろ見るところあるんですが、今回は紅葉です!!
ちょっと歴史的には血生臭い感じもあり、雅な雰囲気がないためか、紅葉シーズンはひっそりとしたもの。
が、実はなかなか紅葉いいんですよ!
というのも、2006年という最近になって作られた庭がお寺の奥にあり、
ここがなかなか見事な庭で紅葉が美しい。これはあんまり知られてません!
この庭は、京都でも有名な造園の会社「植彌加藤造園株式会社」によるもの。
ホームページを見てもわかる通り、東福寺やら南禅寺、果ては星野リゾートまで、
日本庭園の造園は当代切っての匠の技を持っている会社。
なので、その美しさはさすがです。
そんな名庭でも、さすがにまだ10年ちょっとしか経ってない庭は有名でもなく、
それゆえ超穴場紅葉スポットとなっております。
お庭以外も境内には見事な紅葉があちこちに。
会津藩士たちを弔うお墓の近くにも見事なイチョウの木が。
人混みに会うこともなく、静かに幕末ファンは歴史に思いを馳せつつ、紅葉を楽しむことができます。
お墓と紅葉という、ちょっとシュールな紅葉狩り。
なんか紅葉を見ながらも気が引き締まる思いでございます!
小高い丘の上にある三重塔と紅葉。お墓も。このあたりは見晴らしもいい。
京都の真ん中にありつつも、なんとも静か。紅葉の色づきもいい。
で、お待たせしました! こっちが穴場紅葉スポット本命の「紫雲の庭」と「ご縁の道」。
金戒光明寺の方丈を通り過ぎ、寺の北東に位置します。
通常は非公開で紅葉の時期は公開となります。
美しい日本式庭園と紅葉の組み合わせは最高。
池自体は「鎧池」と言って、江戸時代の京都ガイド「都名所図会」にも登場。
21世紀に入ってその池のまわりに庭を作った。
そりゃまだ若い庭ですからねー。知名度なくて当たり前。
それゆえ、穴場なんですよ!!
静かで穏やかな空間。「ご縁の道」と言うだけあって、2つの道が1つにつながるように作られている。
「縁」は法然の浄土宗の概念の一つでもある。
池の上にまでグワッと伸びてくる紅葉も迫力ある。
もうちょっと時が経てば、より味わい深い庭になっていきそう。
その頃には有名紅葉スポットになってるかもしれないので、行くならいまでしょう!
浄土宗大本山 くろ谷 金戒光明寺
〒606-8331 京都市左京区黒谷町121
TEL:075-771-2204