京都錦市場で定食難民が流れ着いた店は「柳馬場錦亭」でした。
京都で刺身定食って意外と少ない。
京都が内陸で盆地ってことで、刺身を食べる文化が歴史的にあんまりない、ってことが起因していると思われる。
なので、「刺身定食」好きとしては、最高の刺身定食を求めることは、なかなか骨の折れる作業なのだ。
とある平日のランチ。
この日もうだるような暑さで、こんな日は刺身定食でさっぱり、でもご飯はモリモリ食べたいんだよなー。
と歩きに歩きまくってると、錦市場にほど近い店で刺身定食、ではないが、「サワラのタタキ」の文字を見つける。
「柳馬場錦亭」。柳馬場通り錦小路上ル。
最寄駅は烏丸駅、四条駅、河原町駅の3駅利用可でどこからも7分くらい。
外観の見た目はなんだか民芸資料館のような、時代劇っぽいような、
それでいてアーティストのポスターがバリバリ貼ってあって、なんだか世界観が統一されてない感じ。
しかも、店内がまったく見えなくて入りづらいったらありゃしない。
まーでも、お魚食べられるっぽいし、行かいでか!!
店内、うわ、やっちまったーー!!
びっしりと積まれた本、雑誌。うーんなんか不衛生な感じ。
思いっきり引き返そうかと思ったが、店が狭いのでお店の人との距離感が近い。
例えるなら、新宿ゴールデン街のバーのような広さ、雰囲気。
なんでしょう、アナーキーな雰囲気が店内に漂っています。思想を感じます。
コミューン、ヒッピー、70年代、そんな感じです。
京都生まれの人が、学生運動に傾倒し、その後世界中を周り、沖縄の安宿に住み着き、
数年ぶりに京都に帰ってきてお店を開いた、そんな感じです。
この狭い店内で喫煙可ってのも、なんだか世の中とズレててアナーキーです。
ま、もう覚悟を決めて、ランチを頼みました。
じゃん!! ランチ!!
あれ、悪くないじゃん。てかいいじゃん。
器の感じが沖縄のやちむんぽくて、やっぱりさっきの想像は当たってるんじゃないか、
と思わずにいられませんが食事自体はいい感じです。
サワラタタキ風お造り
ハモ出汁糸たまご寒天寄せ
青菜揚げ煮びたし
かぼちゃ煮
ナスの煮びたし
ごはん、味噌汁
いいじゃないですか! めちゃめちゃ体によさげ。
聞くところによると、毎日錦市場から新鮮な食材を仕入れてるそうです。
サワラのタタキ。うーん、ちっちゃいけど、おかず沢山なので大丈夫です。
味も普通に美味しい。外食っていうか、どこか沖縄方面の郷土料理って感じです。
滋味あふれる味わい。これはヘルシーでいいんじゃないでしょうか。
世の中の大量消費、資本主義社会に嫌気が指して、
シンプルな生活、人間にとって無理のない食生活、を提案しているかのようなお店です。
なんか前半、いろいろ言ってすみませんでした!
柳馬場錦亭
京都府京都市中京区柳馬場錦小路上ル十文字町455
075-213-3098
月曜定休
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