【丸太町十二段家】いろんな意味で京都名物の「ぶぶ漬け」の最高峰!
丸太町駅から徒歩1分、京都は丸太町にある「丸太町十二段家」。
祇園に本店がありますが、そことはちょっと違った味わいがあります。
オススメ、というか名物が悪名高い「ぶぶ漬け」です!
いけず(いじわる)な京都人を表すエピソードとして、
帰ってほしい客に、帰ってほしいとはいわず、「ぶぶ漬けでもどうですか?」と言うエピソードの、
あの「ぶぶ漬け」です。「ぶぶ漬けってなに?」となるかもですがふつうに「お茶漬け」のことです。
もともとは和菓子屋さんでしたが、祇園で遊んで朝帰りする旦那衆に「ぶぶ漬け」を出したところ、
これが大好評!! 十二段屋の名物となった。
さて、日曜のランチで来訪。店内は満席。常に1、2組みが待ってる状態。
割と大きめの丸卓が多く、悪くない内装。
ひとり客でも頑なに相席にしないのも、わりと好き。
しゃぶしゃぶも人気メニューなんですが、昼からそんな高級なものはいいです笑。
もちろん、ここは名物の「ぶぶ漬け」狙いです。
「元祖お茶漬け すずしろ 1130円」を注文。
あ、ここはお茶漬けって言うんだ笑。
ちなみに、お茶漬けに一品がついたり、お刺身がついたりするメニューもあるが、
それだといきなり二千円台、三千円台に。
お茶漬け食べに来たのに、そんなにお金払いたくないよ、と思い「すずしろ」です笑。
が、ここで一つの疑問が湧き上がる。
とはいえ、所詮お茶漬け。めっちゃ腹減るんじゃ。。
腹減るよー、だから一品とか付くコースあるんだよーってことなのか?
うーん若干の不安を抱きつつ、とにかく到着を待つ。
出ました! いろんな意味で京都名物「ぶぶ漬け」ことお茶漬け!!
けっこうサクサク出てきた。まーお茶漬けだもんね。
そして、なんと、衝撃の情報が入る! ご飯、おかわり無料!!!
マジかー。超問題ないじゃん!
ツヤッツヤのお米。これは美味いっ!!
お茶漬けっていう、超シンプルな料理だけに食材や丁寧な調理が際立つ。
これは確かにお金取って、客に出すことができるお米。
お漬物。キュウリ、ナス、柴漬け、白菜、ショウガなどなど。
どれも美味い。ナスのシブシブ、キュッキュとした歯ごたえがたまりません。
キュウリやハクサイは噛むと、中からジューシーな旨味がっ!
漬物なのに、もはやフルーツのようなフレッシュ感。
そして驚くべきはこの出汁巻玉子。これ、やばいです。
上品な出汁が効きまくってます。昆布系多め、鰹節系は影を潜めています。
どうしたらこんな出汁が出るんだろう。当然醤油なしで。
トロっトロのフワッフワ。食感はオムレツに近い。
最後は当然、やりますよね。ぶぶ漬けです。
ほうじ茶の香ばしいスープに塩気の利いた漬物、甘い白米。
三位一体となってサラサラーーと口の中を通りのノドごしさわやか。
美味いねー! 日本の味の原点です。
まさかの長嶋茂雄やらアントニオ猪木やらが来訪した名店。
十二段家の名前の由来は歌舞伎の演目に見立てた十二のメニューからなるコースが由来。
そっちも楽しそう。
なかなか奥の深い名店です。
丸太町十二段家
京都市中京区烏丸丸太町西入
075-211-5884