【老松】京都の和菓子の中でもけっこうオススメの「橙糖珠」はお土産にもよし!
京都は北野天満宮の近く、明治41年(1908年)創業の和菓子店「老松」。
京都で明治創業だと、そこまで老舗とは言えないまでも、風格、実績は名店の域。
京都の不思議なところで、「え?80年代に創業なの? 最近じゃん!」
みたいなところがめちゃくちゃ老舗ぶってる店もあったりする笑。
そういう意味では明治創業はまずまず老舗の域に達してるかも。
というか、京都以外なら十分老舗ですけど。
場所がまたいい。北野天満宮から京都最古の花街、上七軒へ向かう通りにある。
この通りに風格バッチリの町家で営業してるので、威風堂々って感じです。
このあたりは電車じゃ行きづらい。バスでしょう。
京都市バスなら「北野天満宮前」徒歩6分、「上七軒」徒歩4分。
でも最近、このエリアがとてもいい。観光客は少なく、ひっそりとしているのに、いい感じのカフェ、
骨董品店(と言っても日常使いできるお値段の食器など)など散策が楽しい。
店内もひっそり。ゆっくり一品一品吟味できる環境。
祇園あたりのお店なら、きっと外国人観光客とかでごった返しちゃうでしょう。
ここでは皆無です。
「松風」。もう司馬遼太郎の本に頻出する京都の銘菓。
松風のオリジナルは京都「亀屋陸奥」。こっちは戦国時代に創業してるのでまー老舗です。
「老松」の松風は桃を生地に忍ばせてるとのこと。それは確かに気になる!
が、今回は別でお目当てがあったので今回はスルー。
「北嵯峨」。名物「御所車」の姉妹菓子。
小倉餡に白雪こうを押し上げました。
古代の製法で作った乳製品「酥」を練りこみ、道明寺粉を焼き込んだせんべい。
いろいろ練りこんだり、仕込んだり、忍ばせたりしてます。
こちらは色鮮やかな「梅酒羹」。
味がなんとなく想像できます。確かに美味しいかも。
が、こちらも今回はパスで。
老松の特色と言えば「有職菓子」。
古来より朝廷に伝わる儀式や典礼に献上するお菓子のことだそうです。
あれ?でも明治創業なんだよね?
献上していたお菓子を再現できますよ、ってことかな。
で、結局何を買ったかと言うとこちら、「橙糖珠」。
すでに見た目がワイルドで優美で美味しそう。
金柑を密に漬け込んで、白砂糖で下半分コーティング。
噛むとプチュッとみずみずしく、甘い密が口の中になだれ込んこみ、金柑の苦味がその後を追ってくる。
金柑のほか、クルミもあります。こっちもシブい。
もし、適当に入ったバーでこれが出てきたら、一発でそのバー好きになるでしょうね。
瑞々しい見た目の割に干菓子なので、日持ちもします。
なのでお土産にもちょうどいい。
他にも季節限定の銘菓「夏柑糖」なんかもあったりで、ヒット商品多数の「老松」。
全国的な知名度は低いけど実力十分。京都好きは見逃せない和菓子店です。
老松
京都市上京区社家長屋町675-2
075-463-3050
075-463-3051
9:00~18:00
不定休