「前田珈琲 室町本店」京都カフェ御三家の一角で、正統派京都風タマゴサンドを味わう。
京都には老舗喫茶店が3つある。
一番有名なのが「イノダコーヒ」。昭和22年の創業。
京都で最も格式が高く、おしゃれなコーヒー店代表です。
カフェとも喫茶店とも言わず、コーヒー店というこだわりがミソです。
しかも、店名はコーヒーではなく、コーヒ。こだわり感出まくりです。
京都以外ではなぜか広島に一店支店があります。なんでだろ。
そして2つ目が「スマート珈琲店」。
実はこちらのほうが歴史は長く、昭和7年の創業。
寺町通りにどっしりと鎮座する店の佇まい、そこに並ぶレトロ好きそうな若者たち。
寺町通りを歩くと、今日も並んでるなーと思ってしまう。
寺町通りの本店と太秦の2店展開。
で、3つ目が今回ご紹介する「前田珈琲」。こちらは1971年創業なので比較的若い。
店舗数も一番多くて8店舗。すべて京都のみ。
それにしても、みんな京都から出ていかないですねー。
京都人に愛されたい、って雰囲気ぷんぷんです。
実際、京都人はこの3珈琲店をこよなく愛しております。
今回は、前田珈琲の中でも本店である「前田珈琲 室町本店」に行ってきました。
場所は京都の中心、烏丸駅、四条駅から徒歩5分の好立地。
烏丸御池駅からも徒歩7分くらい。まーど真ん中です。
烏丸通りを一本入ったところに、どどんと元呉服屋さんの建物で100席を有する大型店舗として鎮座。
京都で初めて京都風「タマゴサンド」を食べたのがこちらのお店。
京都風、というか関西風というか。
京都で主流となっているのは、だし巻き卵のように焼いた卵をパンで挟んだもの。
どうやら京都のみならず、大阪もこのタイプが主流のようですね。
正直、食べる前は絶対、タマゴサンドは白身を細かく刻み、マヨネーズと和えた
トロトロ、ジュクジュクタイプのほうが絶対美味いでしょう、と思ってました。
が、一口頬張ると、「なるほど、このタイプ、アリだ!」と思ってしまった。
ブリンブリンとした食感がいい。味も純粋に卵の味わいが濃い。
んーこれは京都人が愛着を持って、タマゴサンドを語るのはわかるなー。
京都に来て、アリになった食べ物は3つある。
鱧と鯖寿司とタマゴサンド。
鱧はほとんど東京ではお目にかからなかったですから。
それが当たり前のように居酒屋に出てきたら、そりゃー好きになっちゃいます。
鯖寿司は、東京でもたまに見かけたけど、そんなに重宝して食べてなかったと言うか。
いまでは、その店に鯖寿司がある、ってわかった日には頼んじゃいます。
そしてタマゴサンド。うーんこれは東京のタマゴサンドとは明らかに別物。
別の食べ物です。なので、その日の気分で食べ分けてもいいでしょう。
あ、あんまりコーヒーの話しなかったな。
コーヒーも昔ながらの、ていねいな味わいです。
レトロな気分を満喫しつつ、お腹いっぱい大満足なカフェです。
前田珈琲 室町本店
京都市中京区蛸薬師通烏丸西入ル橋弁慶町236
075-255-2588
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