京都を代表する老舗お寿司屋さん【寿司 乙羽】で東京では食べられない京寿司を食す。
京都でお寿司、ってイメージないですよね?
お寿司と言えばやっぱり本場はお江戸、東京。
が、これは江戸前寿司のことで、日本には昔からお寿司はありました。
まずは鮒寿司に代表される「なれ鮨」。
お寿司はもともと保存食からきてるので、発酵させるなれ鮨はお寿司の源流と言えるでしょう。
さらに、上方ではおなじみの押し寿司、箱寿司が登場。
これらは木箱にごはんと魚を入れて、ギュギュッと固めてましたが、
もうそんな木箱なんかいらない!
手で握っちゃおう、ってことになって、江戸でファストフードの握り寿司が登場。
これが、江戸前寿司ってことになっていきます。
では京都のお寿司はどうなのよ、ってことになりますね。
京都のお寿司と言えば、これはもう「蒸し寿司」なワケです。
新京極の「乙羽」の店先に置いた蒸し器からもうもうと湯気が出ている光景は冬の風物詩。
この光景を見て「冬が来たなー」と思う京都人は多いようです。
場所は河原町駅徒歩4分。京都の繁華街のど真ん中。
明治創業の100年以上の老舗お寿司屋さんです。
が、今回ランチで行ったのは冬ではありません笑。
でもご安心を。夏は夏で名物があるんです。
店内はまさに「うなぎの寝床」。入り口から奥へ向かって細長いです。
テーブルや椅子の風合いが適度にレトロでいい感じ。リラックスできます。
老舗としての威厳ってほどでもなく、かといって当然落ちぶれた感もなく居心地よし。
さて、メニューですが、とにかく種類豊富。
ネタの種類プラス、寿司の種類が基本握り寿司、箱寿司、巻き寿司、ちらし、などがあるので、
その組み合わせで無限にある感じ笑。
それらの組み合わせ、数で「貴船」「大原」などなど、京都の地名が付けられているのも京都らしい。
で、地名は忘れたけど、最終的に頼んだのはこのカタチ。
握り寿司、箱寿司、巻き寿司がバランスよく入ったタイプです。
と、それに京都のお寿司屋さんで絶対外せない「稲荷寿司」をプラスしました!
京都のいなり寿司は本当に美味しい!
実は蒸し寿司はそんなに好きじゃないのですが笑、これは好き。
関東の甘いお揚げじゃなく、甘さと塩気のバランスがとにかくいい。
関東だとなんとなく子供のお寿司、ってイメージの稲荷寿司ですが、こちらはちゃんと大人のお寿司です。
でも、子供も大好きだったりするので、つまりすばらしい食べ物ってことです。
この味付けのいなり寿司は東京では食べられない。
関東の人は京都でお寿司を食べるなら、絶対食べるべき一品です。
メインのほうも美味しいです。
なんかお寿司本来のファストフード的手軽な美味しさ。
握り寿司はシャリ多めの昔懐かしい感じのお寿司。
巻き寿司も素材の良さを丁寧に生かした、気取ってない素朴な味わい。
そして関西らしい箱寿司は高級魚ハモを使っていかにも京都らしい。
味わいは甘じょっぱい味付けなので、関東のアナゴの寿司と調理法が似てます。
これは何度でも食べたくなる味ですね。
京都でお寿司、あんまり有名ではないですが、なかなかあなどれない美味しさです。
それこそ京都らしく、ほっこりする味でした。
寿司 乙羽
京都府京都市中京区新京極通四条上ル中之町565
075-221-2412
月曜定休