「本家 尾張屋 本店」創業550余年!京都で一番古い老舗そば屋
京都でも一番古い老舗蕎麦屋と思われる「本家 尾張屋 本店」。
「尾張屋」という名の通り、尾張の国から応仁の乱の2年前に京都に来て商い始めた、というから驚きだ。
最初はお菓子屋さんで、いまも名物に蕎麦餅がある。蕎麦餅、といっても饅頭に近いけど。
昔は丸いものはなんでも餅、と言ったそうでその名残だとか。
江戸時代中期、禅寺で蕎麦切りが食べられるようになり、「本家 尾張屋 本店」でも1700年ごろ、
蕎麦を寺院に納めるようになったのが、蕎麦屋への転身のきっかけ。その後、御所にも出入りができる蕎麦屋、
「御用蕎麦司」になったという。
うーん、店の歴史を書くつもりがもはや蕎麦を通しての日本の歴史のようだ。さすが創業550余年!
京都一の老舗蕎麦屋、さもありなん、といった佇まいの外観。これは外観だけでも一見の価値あり。
この門構えがすでに歴史を感じさせる。暖簾の字は「宝」の旧漢字。
「そばは縁起のいい食べもの」ということからだそう。
店内入って二階。茶室のような旅館のような。もはやそば屋を越えた空間。
廊下の磨りガラスの向こうは坪庭。店内を歩き回るだけでも楽しい。
こちらはお座敷席。宴会も余裕ですね。なんだか時代劇のセットみたいだ。
昔の日本家屋って構造が複雑で迷路みたい。
さて、店内散策も十分。そろそろそばにいきましょう。やっぱりここは名物「宝来そば」(2180円)で。
「わりご」という風流な漆器で五段にそばが入っています。薬味も豪華。
錦糸卵と椎茸、ノリ、天ぷら、ごまワサビ、おろしの五種類。
そば湯は最初から共される。トロリとしたいいそば湯。塩味に効いたサクラといい塩梅。
そばはつるつる、ノドごしさわやか。でも味わい豊か。こだわりの北海道産そば粉。
そばつゆの出汁は利尻昆布、目近(宗太鰹)、潤目、鯖。そして一番の出汁は京都の井戸水。
おいしー。ズズーー。コリャあっという間だ。ごちそうさまでした。
もちろんそば餅も売ってます。こっちのほうが歴史長いんだもんなー。
そば粉を団子にして焼いたことで始まったそば餅。現在は皮にそば粉を使ったお菓子。
ま、そば粉を使った饅頭ってとこですね。美味しそう。「寳」って字がいかにも和風でかっこいい。
京都の観光でけっこう使ってしまった、という人にも「かけそば」756円からあるので、
おそば食べながら、歴史ある建築を眺めるだけでも、十分観光に価するのでオススメです。
本家 尾張屋 本店
営業時間 | 11:00〜19:00(ラストオーダー18:30) ※お菓子販売のみ 9:00〜 |
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休 日 | 1月1日・2日のみ |
住 所 | 京都市中京区車屋町通二条下るMAP |
TEL / FAX | 075-231-3446 / 075-221-6081 |
フリーダイヤル | 0120-17-3446 |
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