京都の紅葉で早いのはここ! 鳥獣戯画も見逃せない「高山寺」第1部
京都の紅葉で一番早いのは高雄エリア。神護寺と高山寺が2トップ。
そのうちの高山寺へ。もう普通に世界遺産です。なんかもう京都にいると世界遺産への驚きない。
こちらの紅葉を見に、2015年、11月15日に行ったら、なんと、もうけっこう散っている!?
が、この年はお寺の人たちも言うほどの紅葉不作の年。
きれいに紅葉し切る前に、早い葉っぱは枯れ落ち、また、まだ紅葉前の葉っぱもあったりとまちまちな年だった。
きれいな紅葉に必要なのは、比較的寒い年、そして朝晩の寒暖の差が必要だそうだ。
うーん、確かにこの年はけっこうギリギリまであったかかったもんな。
とまあ、そんな年だったけどレポートしておきましょう。
京都駅からだと、車で1時間ぐらい。街中を通り過ぎ、どんどん山のほうに向かっていくと高山寺に到着。
まー絵に描いたような日本らしい山々。川が流れ、風光明媚なとこです。
駐車場に降り立つと、そこは一面紅葉だった!と言うことにはなっておらず。。
駐車場の目の前には茶屋が。高雄名物「もみじの天ぷら」がなんとも気分を盛り上げつつ閑古鳥も鳴く。
高山寺の入り口で、「紅葉どうですか?」と聞くと、
「雨も降ったのでけっこう落ちてますね。それでもよければどうぞ」と言われる。
確かに落葉してる。でもせっかくここまで来たしねー。
紅葉の絨毯的にいいかもしれない。
それに高山寺と言えば、紅葉以外にもアレがあるし!
アレは見たい! ということでGO。
境内は山の斜面に沿うように参道が続く。
ちょい湿り気を帯びた山の空気が気持ちいい。
なんか紅葉見れなくてもどっちでもよくなってきたなー。
アレも見られるし。
「仏の石茶道」って書いてあるのかな? うーんわからん。
例によって例のごとく、京都お寺あるあるの、基本的に説明なし。
高山寺は初めて茶畑を作った場所なので、たぶんそれ系だと思う。
「塀低く もみじ遅しや 高山寺」 と、高浜虚子が歌ったそうです。
もうちょっと奥の開山堂なんかはもう紅葉が見頃だが、塀の低いこの辺りの参道はまだ紅葉じゃないね、
という意味。全然、もみじ落ちちゃってるよ。。。
時代的にはかなり前だけど、時期的には高浜虚子はちょっと前に来てたんだね。
鎌倉時代の入母屋造の住居「石水院」に入る。
なんと国宝!!
えー超意外なんですけど。
なんかひなびた温泉地に普通にありそうな作りなんだけどなー。
が、景色はのどかでいいなー。
この写真に写っている人の考えてること、全部「ああーのどかだなー」な気がする。
山の中腹にあって、非常にヌケ感がいい。お寺、って言うか、別荘として素晴らしい物件。
お寺でこういうのを次から次へと見ると、ほんとに修行してたのかよ、って言いたくなる。
紅葉も半分ぐらい落ちて、枯れた味わい。
で、このコ。超かわいい。善財童子。このふり向き様の一瞬を切り取った造形がかっこいい。
さらにこの配置の仕方が超かっこいい。この広さでこれ一体だけ。
かなりおしゃれ。
明恵上人樹上坐禅像。これまた国宝。マジか。そして京都あるあるその2。国宝なのに、そのまんま出してある。
というか、「複製画」とか書いてくれない笑。なんか見る時の心構えが難しいんですけど。。
運慶作と伝えられる子犬の像。運慶じゃなかったとしても相当の実力。
ふつうにほしい!と思うぐらいかわいい。
そしてアレ、登場!! イエス、チョージューギガッ!! 鳥獣戯画です。
こっちは複製感丸出しでなんだか扱いがひどい。
うーん本物が見られると思って憧れてたんだけどな。
もうちょっと雰囲気作って展示してくれよー。
さすが漫画の国、ジャパン。この時代にはその基礎が確立されている。
高山寺と紅葉、第二部へ続く。
世界遺産
栂尾山 高山寺
〒616-8295 京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
TEL 075-861-4204
FAX 075-865-1848
8:30〜17:00
駐車場50台 ※11月のみ有料