京都・嵯峨野の紅葉。ど真ん中にある鄙びた民家「落柿舎」
京都の紅葉、嵐山、嵯峨地区をぷらぷら歩いていると、野原の真ん中に突如民家が現れる。
それほど観光ガイドに載ってるわけじゃなく、でも、この辺歩いてたらまー見つけてしまうぐらいの存在感。
野原と林の間にポツンと建ってる。藁葺き屋根のもはや映画のセット?と思ってしまうほど。
うーん、なんだか今の世が平成なのか元禄なのかわからなくなりそうな風景。
手前の野原にちょっとネットみたいのが見えて、かろうじて現代だと気づかされる。
その正体は、松尾芭蕉の門弟、向井去来の遺跡だそう。
遺跡?って?HP見るとそう書いてある。うーん住居とは違うの?
松尾芭蕉も来ているそうで、その間に「嵯峨日記」を書いてる。
で、入り口。もはや時代劇のセットだなー。まーちょっとのぞいて見ましょうか。
こじんまりとしながら、きれいで住み心地良さげ。
手前の蓑と笠がかけてある、ってことは去来さん、今日はいるってことですね。
入れません。昔の家は狭いなー。コンパクトでかわいい。
あでもこれぐらいあれば十分か。というか去来さん一人暮らしだったとすると十分だ。
東京のワンルームマンション比べれば十分広い。まったく、いい暮らしだよ。
名前の由来ともなった柿の木がたくさん。
当時は40本ぐらいあったそうで、その柿が一晩で一気に落ちたことから命名したとか。
うーん俳句って、見たまんまを言ったりして、シンプル過ぎてよくわかんない時あるんだよなー。
「古池や 蛙飛び込む 水の音」とかっていいの?
その時の情景が浮かぶから、っていうのがいい俳句としての理由なのかな。
そのまんまじゃん、って思ってしまうのは自分だけなのか。
というわけで、いろいろな歌碑があちこちに立てられています。
俳句好きは一回は来るべきでしょう。
西行の出家した時の草庵もこの辺りだったそうです。
侘び寂び、茶懐石、茶室など、京都は茶道の文化がとても強い。
それに対して、俳句はそこまでじゃないですね。
松尾芭蕉、一応京都も来てるんですけどね。やっぱ「奥の細道」の印象強いですからね。
京都の俳句的には、高浜虚子のを比較的よく見るかな。
紅葉もしっかりきれいになっておりました。
まー見ごろはもうちょっと前だったかな。
- 落柿舎
- 京都府京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町20
- 休日12/31、1/1
075-881-1953